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国際社会の流れ…在日同胞レセプションで強調
韓日首脳会談のために20日、米国から羽田に到着した李明博大統領は金潤玉夫人とともに同日夜、都内のホテルで行われた在日同胞レセプションに参席した。李大統領は激励辞で、在日同胞の懸案である地方参政権問題について福田首相との会談でも提起し、早期実現を促すことを明らかにした。また、在日同胞の祖国に対する変わらぬ愛情と支援に、重ねて感謝を表明し、参席した民団幹部はじめ在日同胞約420人は盛大な拍手をおくった。
「祖国への支援に感謝」
民団中央本部の鄭進団長は、歓迎辞で「今回の韓日首脳会談では21世紀全般を見通す未来志向的な韓日関係が構築されることを期待している」と表明。同時に「日本に永住する在日同胞は日本人との『共生』を願い地方参政権獲得運動を14年前から推進している。今回の大統領の訪日が、在日同胞が名実ともに日本地域社会の住民として日本人と『共生』できる地方参政権獲得に大きな契機になると信じている」と伝え、格別な支援を要請した。
鄭進団長はまた、李大統領が建国60周年を迎える今年を韓国「先進化元年」と宣言しているのを受けて「私たちは本国国民ともに祖国の先進化に積極的に参加する」と表明。さらに、南北統一の実現のために「北韓の核廃棄が実現され北韓が開放の道を選ぶならば南北協力の新しい地平が開かれる」という韓国政府の統一政策についても「私たちは全面的に支持していく」と強調した。
これに対して李大統領は、「金融危機やソウル五輪など悪い時もいい時も、いつも同胞らが率先して祖国を助けてくれた。南大門焼失の時も、一番最初に在日同胞の皆さんが(復元誠金を)募金してくれた。祖国に対する皆さんの熱い愛情と支援は、韓国が貧困から漢江の奇跡を成し遂げるために大きい力になった」とあらためて感謝の気持ちを伝えた。
未来志向の韓日新関係の構築について李大統領は「そんなに遠くない歴史の中で心が痛んだこともあったが、過去だけを持って今日を生き、また未来を生きることはできないのではないか。新しい関係をつくり、共同繁栄と東北アジア平和をともにつくっていきたい」と強調した。
地方参政権問題については、「(日本は)地方参政権を与えてもいいのではないか。わが国は(外国人が)永住権を取得すれば3年内に選挙権を得られるように、国際社会の規範に合わせた法律をつくった。日本もこれを参考にすべきである」と日本側に強く促した。同時に「この問題の解決のために私たちも引き続き努力する」とあらためて約束した。
李大統領は激励辞の最後に「任期中の5年間に世界に誇れる国にしたい。全世界に誇れる韓国の基礎をつくるのに全力を捧げる」と約束し、「先進一流国家建設」へ全面的な支持と協力を要請した。会場は大きな拍手に包まれた。
婦人会中央本部の夫順末会長が、新大統領の国政運営に期待を込めて乾杯の音頭をとり、「大韓民国」の発声に、全員が「前進」と唱和。歓迎ムードが一段と高まった。
この後、李大統領は4人の参加者からの地方参政権問題、北韓の核問題及び拉致や人権・人道問題などに関する質問に丁寧に答えた。
最後に、鄭団長が、民団からの贈り物として薩摩焼第15代の沈寿官(大迫一輝)氏作の香炉を李大統領に手渡した。
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李大統領を羽田で送迎
中央3機関長
民団中央本部の鄭進団長、金廣昇議長、金昌植監察委員長は20日夕、ブッシュ大統領との韓米首脳会談を終えて、福田首相との韓日首脳会談のために初めて来日した李明博大統領夫妻を羽田空港に出迎えた。
3機関長はまた翌21日、李大統領夫妻の帰国を羽田で見送った。
(2008.4.30 民団新聞)
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