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<中央・東京合同新年会>民団に期待大きく…韓・日来賓の祝辞

 9日の民団中央本部・東京本部共催の2014年度新年会での日・韓双方来賓の祝辞・要旨は次のとおり。(登壇順)

■□
日本側

「50周年」成功を

■額賀福志郎・日韓議員連盟会長(自民党衆議院議員)=日韓両国はこの間、協力しあい、お互いの弱点を補い発展してきた。ここでストップさせてはならない。戦後68年も経っているが、我々の子どもや子孫たちに、同じような対立を繰り返させていいのだろうか。もう一度歯車がしっかりと正常に回転するように努力することが我々の課題だ。

 相手の失敗や弱点をほじくり出すことによって自分の利益を得るという間違った手法は、お互いにやめようではないか。両国の発展へ、お互いに共通のものはなにかを考えた方が賢明である。

 日韓議連としても、全力投球して日韓両国首脳会談が開催される環境をつくりたい。民団の皆さんも、お互いに共通認識を持ち、汗をかいていくことができればありがたい。安倍首相も朴大統領も、政府ができなければ議員同士、民間同士、青年同士、婦人同士が、両国の発展のために頑張って、環境づくりをしてほしいと言っていた。

 両国が新しいスタートを切り、両国での五輪を成功させるために協力するとともに、来年の日韓国交正常化50周年を成功裏に終わらせることが21世紀の新時代を築いていくことになると思っている。一緒に頑張っていきましょう。

議員交流進める

 ■魚住裕一郎・公明党参議院議員会長=「積極的平和主義」は相手の理解があってこそ意味をなす。特に近隣諸国との外交について、今後しっかりと力を注いでいきたい。政府間同士で難しい側面があれば、議員・政党間で交流を進め、首脳外交にまで発展させられるよう公明党が役割を果たしたい。

 来年6月には日韓国交正常化50周年を迎え、18年平昌冬季五輪、20年東京五輪と続く。今年は大事なスタートの年になる。民団の皆さんとしっかり呼吸を合わせて進む。ヘイトスピーチ(憎悪表現)への対応、永住外国人への地方選挙権付与についてもしかりだ。



外交関係正常に

 ■高木義明・民主党代表代行(衆議院議員)=民団が韓国・日本との懸け橋の役割を果たしていることに敬意を表します。今年は激動の年といわれるが、良い方向に動かなければならない。とりわけ隣の韓国と外交関係を正常化させることが大事だ。来年が国交正常化50周年、そして18年に平昌冬季五輪、20年に東京五輪と続く。スポーツの感動を通じて両国はもちろん、世界の友好平和の大きな礎を築かねばならない大事な年です。これからもお互いに手を取り合い、今年が素晴らしい前進の一歩になるよう頑張りたい。




「参政権」に全力

 ■市田忠義・日本共産党書記局長(参議院議員)=今年は、1年後に日韓国交正常化50年の節目の年を迎える大切な年です。いま両国関係は困難な状況にあるが、その改善と発展のため全力を尽くすことをお誓いする。

 北東アジア諸国との友好関係を築く前提として、日本が過去に行った侵略戦争や植民地支配のしっかりとした反省、これを土台にすえるということが大事だ。いわゆる日本軍「慰安婦」問題の早期解決、そして歴史を偽造する逆行を絶対に許さない。こういう立場に立ってこそ、日韓の友好、地域全体の協力と対話が必ず深まると確信している。

 永住外国人の地方参政権の付与問題は、昨年11月の日・韓議連の合同総会の共同声明の中で、日本が「法案の実現に向けて今後ともいっそう努力することを表明した」と明記された。その席には自民党から日本共産党まで各会派の議員がいた。超党派でこの実現のために全力を尽くす。

関係改善に努力

 ■福島みずほ・社会民主党副党首(参議院議員)=社民党は日本と韓国の友好と関係改善のためにこれからも全力を尽くします。日本の政治がおかしくならないように政治の流れをしっかりとつくっていきたい。永住外国人の地方参政権問題は超党派で実現しなければならない。そのために頑張ります。ヘイトスピーチをはじめとした在日バッシングなどに関して日本が問われている。

 皆さんとともに、平和・平等の実現、差別の撤廃、そして日韓関係の改善・発展をめざしていく。また平昌冬季五輪と東京五輪の成功も一緒にやっていきたい。


■□
韓国側


韓日関係修復を

 ■黄祐呂・韓日議員連盟会長(セヌリ党代表)=在日同胞の皆さんは不屈のチャレンジ精神で日本社会における今日の成功を成し遂げ、模範的な犠牲精神をもって祖国が困難な時ごとに先頭に立ち、力を結集して下さいました。また、韓日友好協力に向けた皆さんのこの間の努力と支援は、いつも大きな力となり、土台となった。しかし最近、韓日関係が梗塞し、皆さんに多くの心配をかけ、とても恐縮している。

 本日、この会場には最近の韓日関係を心配していらっしゃる日本の与野党の議員の皆さんがお見えになっている。特に感謝申し上げ、この場をお借りしてお願い申し上げたいと思う。

 どんなに困難であったとしても、韓日関係は必ず修復されなければならない。しかし、今の日本の状況を考えると、歴史を直視し信頼を積み上げ、隣国関係を修復するのには大変な労力が必要とされる。それだけに、明るい未來に向けた韓日新時代が開かれますよう、日本の政治家の皆さんに、より深い関心を持ち、多くの支援をして下さいますことをお願い申し上げます。

 私たちも、在日同胞の皆さんが安心して事業や生活に従事できますように、どのような困難があったとしても知恵と忍耐を発揮して、さらに努力することを誓います。韓国民団と在日同胞の皆さん、皆さんは大韓民国の大事な資産であり、誇りです。そればかりではなく、日本社会発展の柱でもあります。(金泰煥・議連会長代行代読)

切実な互恵協力

 ■金守漢・韓日親善協会中央会長=現在の韓日両国関係のあり様がとても心配だ。韓日のリーダーが交替したことにより、活気あふれる関係発展が期待されたにもかかわらず、両国関係は歴史認識問題などをはじめとしたいくつかの懸案と関連する異見により、むしろ冷却したと言える。両国新政府の出帆から1年が過ぎても、まだ首脳会談が一度も開催されていない。

 韓日両国は1965年の国交正常化以後、約半世紀をかけて数多くの紆余曲折と外交的摩擦、大小の葛藤を経験してきました。しかし、基本的に自由民主主義と市場経済の価値観を共有する友邦として緊密な協力体制を構築し、強固な両国関係は双方の発展にも大きく寄与してきた。

 世界は変化し、東北アジアの諸般環境も急変しています。共同の繁栄と平和を維持し発展させていくためには両国間の互恵協力がより切実に要請されている。最近、張成沢の処刑を取り巻く一連の状況は北韓体制の残酷性と野蛮性を余すことなく示した。この事件を通じて表出した北韓政権の不安定性は、東北アジア地域の緊張を高める変数として作用している。

 韓日両国関係が早く正常化し、交流と協力が増進されなければならない重要な時期だ。両国間に立ちこめる薄い雲がすっきりと晴れ明るく澄んだ未来が広がっていくことを期待してやまない。この場に參席した全員が心機一転の姿勢で、明るい未来を作りあげていき、大切に育てて下さいますことを願わずにはいられません。

(2014.1.15 民団新聞)
 

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