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体験入隊映画「ウリナラ」 家族の絆で作品完成

 都立高校3年生だった息子の日本での暮らしや、韓国での「体験入隊」の姿などを追った、河真鮮監督のドキュメンタリー映画「ウリナラ」が今月、神奈川県の2会場で上映される。同映画は河監督が今春卒業した日本映画学校(神奈川県川崎市)の卒業制作で手がけた第1回監督作品。

 河監督は離婚後、長女と長男の安裕祥さんと渡日。日本での暮らしも9年目に入った。昨年、裕祥さんのパスポート更新の際、19歳から兵役義務があることを告げられた。小学校5年生から日本の教育を受けてきた裕祥さんは、これまで自分が韓国人、日本人だという意識をあまり持たずにきたという。

 高校最後の夏休み、裕祥さんは韓国に戻り、2週間の体験入隊を決めた。河監督は厳しい「体験入隊」に挑む裕祥さんの姿を描きながらも、監督と母親の立場で心が揺れ続けたという。だが、そんな河監督を最後まで勇気づけたのは裕祥さんだった。「映画が完成できたのは家族の絆です。挫折する母、頑張る息子がいた。一番苦労していた主人公の息子が、いつも励ましてくれた」と河監督は回想する。

 現在、裕祥さんは大学1年生。「体験入隊」によって、自分は韓国人であるという意識を深めた。先月、韓国での徴兵検査を受け来年、軍に入隊する。

〈上映日程〉

 ▽16、17日19時半〓川崎市産業振興会館1階ホール。入場料1000円。問い合わせは、finebox@ccc-film.com

 ▽「第5回横濱学生映画祭・横浜国際映像芸術祭2006」にて、23日14時半〓横浜情報文化センター情文ホール。当日1000円、前売り800円。問い合わせは、contact@ysff.jp

(2006.9.6 民団新聞)
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