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盧武鉉大統領…60周年式典の慶祝辞 全文
記念式典で盧武鉉大統領と権良淑夫人
ソウル中心部の光化門前に2万余人が集まり開かれた第60周年光復節式典
 盧武鉉大統領が15日、ソウルで開かれた光復節60周年記念式典で述べた慶祝辞は次の通り。

■□

果敢に国民統合の時代開こう

地域色と対決政治脱却…勇気をもって既得権放棄を

 尊敬する国民の皆さん。そして海外同胞の皆さん。

 60年前の今日、私たちは奪われた国を取り戻しました。それから60年、世界の中の韓国として堂々と立ちあがりました。そして希望に満ちた明日に向かい、力強く歩んでいます。私たちのこの姿を先烈らも喜ばれるでしょう。

歴史的誤りを後日の戒めに

 意味深いこの日を迎え、民族の自主独立のためにすべてを捧げられた愛国先烈らに頭を垂れ、敬意を表します。血と汗で今日の大韓民国を築いてこられた国民の皆さんに深い尊敬と感謝の言葉を申し上げます。

 国民の皆さん。

 光復節の慶祝辞は年毎に、未来に向けた新しい希望と計画を述べ、確かめ合うことに重心を置くようになりました。しかし今日私は、過ぎた日の暗い話で慶祝辞を始めようと思います。歴史の誤りを顧み、再び同じ歴史を繰り返さないために、後世に戒めとすべきは何かを確かめ合いたいからです。

 我が国が植民地になった根本原因は、当時世界を覆った帝国主義秩序のためと言わなければならないでしょう。しかし、いかに帝国主義の波高が荒々しかったとしても、私たちの内部にこれに打ち勝つだけの準備があれば、国を奪われずに済んだはずです。

 私たちの先祖は、世界情勢に疎かったとよく言われます。もちろんそれは事実です。しかし、それを決定的な原因とすることはできないでしょう。世界情勢を見定め、国を救う方策を提起した先覚者たちがいましたが、どの方策も成功しませんでした。国に力がなく、分裂していたからです。どんな対策をたてるにせよ、これを実行するほどの国力がなく、内にせめいで力を結集することができませんでした。

 国の力を育てられないのは、いかなる変化も容認しなかった支配体制とこれに結合した既得権体制のためでした。支配勢力は排他的で独善的な思想体系に埋没し、一切の他の思想と制度を排斥して、新しい考えを唱える人々の生存さえも許さなかったのです。名分は堂々としていても、不幸にも結論は常に既得権体制を擁護するものでした。彼ら相互間でも、権力をめぐる命がけの闘争を繰り広げました。精巧な思想体系も露骨な権力闘争の道具に利用されました。支配勢力自らが分裂してしまったのです。権力を牽制する反対者さえ徹底的に排除した支配勢力は、限りない不正腐敗と苛斂誅求で国民を塗炭の苦しみに押し込みました。

 人生の基盤を失った国民が支配勢力に不信を抱き、従わなくなったために、民と支配勢力が離反してしまったのです。支配勢力の頑固な既得権と独善的な思想体系、不正腐敗と命がけの権力闘争、そしてそれによる分裂と対立が国を疲弊させ、亡国に至らしめる内部の原因になったのです。

分裂の要因を粘り強く克服

 国民の皆さん。

 遠い将来、私たちの子孫らが現在の歴史を見て、私たちが世界情勢に暗かったとは言わないでしょう。

 私は、歴代政府が冷戦体制崩壊以後の変化する世界秩序によく対処してきたと考えます。今後も私たち国民は、韓半島と周辺秩序に能動的に対処していくでしょう。それだけの十分な見識を備えていると考えます。

 国力が至らずに、国が危険にさらされることもないでしょう。科学技術の発展と優秀な人材の養成は、より一層加速化されるでしょう。民主主義と市場経済も一層発展していくでしょう。その上で私たち国民は、創意と多様性の花を咲かせるでしょう。国を守るに十分な自主国防力量も備えています。

 どんな独善的な思想体系もこれ以上、私たちの社会の変化を妨げられないでしょう。また再び独裁体制が現れて、国民の人権を踏みにじって自由を抑圧することはないでしょう。国家機関の不法行為と政経癒着、権力と言論の癒着も過去のものになるでしょう。

 今でもさまざまに、かんばしくない事件が国民の皆さんを憤怒させていますが、すべては過ぎ去った日のものです。今後、どんな事件が飛び出すのか分かりませんが、少なくとも今日以降の事件ではないでしょう。これ以上、このような不正な方法で特権と特恵を享受したり、競争で不公正な利益を得ることはないでしょう。

 しかし国民の皆さん。残念ながらまだ、自信をもって話しにくいこともあります。私たちの歴史に根強く残る分裂は、どれくらい克服され、今後また他の分裂の素地はないのか、そしてこれによって国がまた危機に陥ることはないのか問えば、自信をもって否定するのが難しいのは事実です。 いまだに私たちの社会は、大きく三つの分裂的要因を抱えています。その一は、歴史がもたらした分裂の傷であり、その二は、政治過程で生まれた分裂の構造であり、その三は、経済的・社会的不均衡と格差から生じるかも知れない分裂の憂慮です。

 国を持続的な発展の土台に乗せるために、そして、また再び国が危機に陥らないようにするために、私たちは必ずこの分裂と葛藤の構造を解消しなければなりません。

不条理の歴史 広範に見直し

 国民の皆さん。

 私たちが歴史から譲り受けた分裂の傷は、親日と抗日、左翼と右翼、そして独裁時代の抑圧と抵抗の過程から始まったものです。これを克服するためには、その時代、歴史に対する正しい整理と清算がなされなければなりません。

 親日の歴史から始まった分裂と葛藤が、光復60年が過ぎた今日に至るまで、解消されないでいます。解放にはなっても左右対決に埋没して、親日勢力の拡大を容認し、その結果として親日勢力を断罪するどころか、歴史の真実さえ明らかにできなかったためです。

 幸い昨年には、私たちの国会が「日帝強占下反民族行為真相糾明特別法」をつくり、今年には「真実・和解のための過去史整理基本法」をつくって、これまで先送りしてきた親日反民族行為の真相を明らかにして、いまだ照明されていない独立運動史のもう一面も明らかにできるようになりました。これらがまともに落着すれば、過去の植民地史から始まった私たちの分裂と葛藤は、整理の局面に入るでしょう。

 国会に係留中である「親日反民族行為者財産還収に関する特別法」まで通過すれば、親日反民族行為者などが国と民族を売って贖った財産をその子孫らが享受する歴史の不条理も解消されるでしょう。

 解放後、左右の対立と独裁・反独裁間の長い間の対決も、葛藤と対立の文化を残しました。左右はお互いを容認しにくい価値体系を持って、テロと虐殺まで敢行しました。独裁政権も盗聴と監視、逮捕と投獄、拷問と脅迫では足らずに、ついには罪のない人に罪をつくり、死に至らしめました。自然に、与野の政治的対立と反独裁運動も妥協を許さない闘争になるほかはありませんでした。今でも与野がお互いを認めず、対話と妥協を変節と野合と考える思考が私たちの政治を支配しているのも、寛容を知らない対決文化の残滓であります。私たちがこの文化を克服するのにかかる時間の分、民主主義の発展は遅滞するでしょう。

真相糾明急ぎ、名誉回復措置

 このような文化的な残滓よりさらに重要な問題は、いまだに真相が糾明されない事件が多々残っているために、その被害者たちの傷を治すことができず、国家の責任も果たせなかったことです。

 幸いこれもまた、過去史整理基本法を通し、真相糾明と歴史的な整理ができるようになりました。本当に良い結果と言えるでしょう。ただし、この清算の過程にはいくつか留意すべき点があります。

 まず、被害を受け、苦痛を受けた人々の傷を癒して、真の和解を成し遂げるようにしなければなりません。そのためにはまず、徹底した真相糾明と謝罪、賠償または補償、そして名誉回復がなされねばなりません。

 次に、国家権力の正当性と信頼を回復するようにしなければなりません。国民に対する国家機関の不法行為で、国家の道徳性と信頼が大きく毀損されました。国家は自ら率先して真相を明らかにし、謝罪し賠償や補償の責任を全うしなければなりません。

 これと関連して、過去史整理基本法の規定により、この年末にスタートする過去史整理委員会が妥当かつ公平な基準を提示するものと期待します。それでも不足だと判断されれば、これを補完する法案をつくる方策も考慮しなければならないでしょう。立法する場合には、確定判決に対してもより融通性ある再審が可能なようにし、鬱憤に満ちた被害者たちの名誉回復の道を開いてくれればより良いでしょう。

 これに加えて、国家権力を乱用して国民の人権と民主的基本秩序を侵害した犯罪、これによって人権を侵害された人々の賠償と補償に対しては、民・刑事時効の適用を排除するか、調整する法律もつくらねばなりません。これ以上、国家権力を乱用し、国民の生命と財産を奪っておきながら知らぬ顔をし、はなはだしきは大声を出すことがないようにしようとするものです。

 それでこそ、国家の信頼を回復し、正義を打ち立てることができるでしょう。

地域感情での悪循環解消を

 国民の皆さん。

 政治過程でできた私たちの分裂構造は、地域構図と対決的政治文化です。この構造と文化が解消されずには、絶え間ない分裂と対立から抜け出すのは困難でしょう。

 地域構図は民主主義を歪曲します。民主主義の基本は選挙です。選挙で民意が歪曲されれば、民主主義も歪曲されます。

 過去の軍事独裁は、民意を歪曲するために地域感情を動員しました。87年の大統領選挙と90年の3党合同を経て、地域構図で固めてしまったのがそれです。その構造が今も続いています。

 地域構図は合理的な国政運営を不可能にします。政党が理念と政策でなく、地域に分けられているために、国会が政策討論の場でない感情対決の場になってしまいます。人事も予算も事業も、みな地域対決、地域配分と解釈されてしまいます。適材適所と効率と原則が揺れます。たとえ揺れなくても信頼を維持できません。

 何より深刻なのは、地域構図が国民を分裂させるということです。選挙になれば政治家たちは、不信と敵対感をそそのかします。国会に行けば絶えず地域差別の話をします。言論には地域的な政治構図と地域疎外の話が絶えません。地域の民心に疑惑と怒りがたまります。選挙でこれより良い手段がないために、政治家たちは継続して地域感情を刺激するようになります。悪循環が反復されるのです。合理的な根拠がないことで不信を抱き、敵対し、これによる葛藤は解きほぐす方法もありません。地域構図の弊害と不当性を言えばきりがありません。

 まず、選挙制度を直さなければなりません。それで一気に地域感情が解決されなくても、政治の地域構図は解消することができます。そして、政治的扇動で葛藤を拡大再生産する悪循環の根幹を断ち切ることができます。すべての政治家たちが地域構図は正しくないと言うにもかかわらず、選挙制度は直されないでいます。地域構図が政治的既得権になってしまったためです。

 政治家の皆さんが決断しなければなりません。今と同じ葛藤と分裂の構図を持っては、国は発展できません。国が危機に瀕したとき、正しく対処することもできません。国を発展させるために、政権を握るという前に国の大きな病からまず直すことが指導者になろうとする人々の道理であります。果敢に既得権を放棄する勇気と決断で、国の未来に新しい可能性を開いてくれるよう心から呼びかけます。

成長持続へ不均衡是正

 国民の皆さん。

 経済的、社会的不均衡は国の将来に、深刻な脅威になることがあります。階層間、地域間、企業規模間の所得と財産、そして知識情報と機会の格差が日増しに大きくなっています。両極化がこのまま進行すれば、耐えがたい葛藤と分裂の原因となり、持続的な成長基盤まで崩れかねません。

 政府は最善を尽くすでしょう。経済を活力と安定を軸に運営することが優先です。急激な景気変動は格差をさらに広げるだけでなく、難しい人々をより一層難しくするからです。すぐに助けが必要な人には、社会安全網を拡充していくでしょう。緊急支援を拡大して、個人や家庭の耐えがたい苦痛は国家が減らしていくでしょう。仕事をしたいと思う人には職業能力を向上させ、良い働き口を提供するための多様な政策を展開しています。教育政策も世界一流の人材養成とともに、すべての人々に公正な機会を提供することに力点をおいていくでしょう。

 政府の力だけでは、問題をすべて解決できません。企業と国民すべてが私たちの経済を生かし、ともに生きる道理を考えるべきときです。

 企業は研究開発投資をより一層増やさねばなりません。世界市場の活力は高まっていますが、これとともに構造的な不確実性もさらに高まっています。

 これを切り開いて行こうとすれば、研究開発を通して市場を拡大するしかありません。国内投資も増やさなければなりません。国内の基盤なしに海外でだけ成功することは難しいでしょう。

 輸出だけで私たちの経済がずっと成長することはできません。内需基盤を育てなければなりません。そのためには、国内に働き口をつくらねばなりません。輸出で稼いだお金が働き口を通して回るようにし、国民の消費を通して内需経済を生かさなければなりません。

 企業はまた人材を育てなければなりません。優秀な人材を選んで使うことに偏重して、育てるのを軽視する企業が、長期的に競争力を持つことは難しいでしょう。すでに人材が競争力である時代に入りました。非正規職が増えて所得が減り、その結果、生産性が低くなって再び働き口が減る悪循環構造になっては、経済が息をふきかえすことができません。

 働き盛りの年齢に職場から退き、出勤時間に行く所がない人々があふれる社会では経済も企業も成功することができません。政府も企業も正規職を増やして、経歴者を最大限活用する経営戦略を積極的に検討する時だと考えます。

 労働組合ももう決断しなければなりません。企業が困難に直面しても、整理解雇が難しい制度下で、非正規職と大多数労働者がむしろ被害を受けているのが現実です。強大な組織力で強力な雇用保護を受けている大企業労働組合が、既得権を放棄する果敢な決断をしなければなりません。労働組合は解雇の柔軟性に門戸を開く一方、政府と企業は正規職採用を増やして多様な雇用機会をつくり出す大妥協を成し遂げねばなりません。

 大企業と中小企業の共存・協力も必ず成功させるべきです。企業家だけでなく、大企業労働者皆さんの協力が絶対的に必要です。積極的な参与をお願いします。国家均衡発展政策もその間、企業と公共機関、そして地方自治体の協力のおかげで多くの進展がありました。心より感謝申し上げます。今後も持続的な関心と参加をお願いします。

 これらすべては、当面の利益とは合いません。しかし、ながい目で見れば自らのためになることです。先を見通さなければなりません。大きく見なければなりません。今まで考えは多くとも、そこまで決心できず、実践できなかったことです。決断が必要なことです。

平和と繁栄の統一時代準備

 国民の皆さん。

 私たちの国民は創意と競争、汗と情熱で世界最高の力量を見せました。透明で公正な社会をつくる仕事もすでに成功の過程に入っています。しかし対話と妥協、譲歩と協力においてはまだ不十分です。

 いまや決断しなければなりません。私が決断しなければ人を動かすことができず、世の中を変えることができません。決断は新しい機会を開くでしょう。決断するその人と私たちの運命を新しくつくり出すでしょう。

 歴史は峠ごとに私たちに新しい使命を付与しました。日帝下では独立国家建設を、産業化時代には貧困克服を、私たちは使命としました。そして履行しました。70〜80年代には数多くの若者たちが、民主化のために街頭に出ました。

 歴史は今また、一つの新しい課題を投げかけています。まさに分裂の歴史に終止符を打ち、国民統合の時代を開けということです。これは私たちが分断時代を克服して、平和と繁栄の統一時代を迎える踏み台をつくる仕事でもあります。私は国民の皆さんとともにこの歴史的課業を成しとげて行こうと思います。

 私たちすべての力と知恵を集めましょう。光復60周年を慶祝する今日、この席を真の和解と統合の出発点としましょう。

(2005.08.17 民団新聞)
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