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財源活用 団員に還元も
【大阪】民団の「全世帯戸別訪問活動」は、前期集中活動期間の終了する今月末を前にさながらラストスパートの様相を見せてきた。活動地域は全国的にさらに広がり、取り組みにも意欲と工夫が見られる。大阪・生野西支部は1泊2日で支部独自の研修を実施し、戸別訪問を前に意気込みを新たにした。また、東大阪南支部では粗品持参で団員家庭との交流を深めている。
民団生野西支部(崔浩士支団長)は副団長と副議長クラスに30〜40代を登用、今春から新たな体制をスタートさせた。ベテランと若手の「和」を大事にしている支部だ。
この「和」は戸別訪問のスタートにあたって大阪本部から李龍権議長を招き、6月30日から1泊2日の研修会を行うことでさらに確かなものになった。戸別訪問を前に泊まりがけで研修会を開いたのは大阪本部管内では生野西支部が初めてのこと。研修会に参加した3世団員からは「今回の戸別訪問を楽しみにしている」との声も出た。
戸別訪問は9日からスタートさせた。民団役員と婦人会支部で10チームを編成し、1600世帯を対象に精力的に活動している。17日までに約7割の家庭を訪問し終えた。
訪問先の団員宅からは「参政権問題はどうなっているのか」「再入国許可免除はもっと早くからするべきだった」といった要望、意見がたくさん寄せられた。ある20代の若者からは再入国許可の適用免除を求める署名活動に積極的に関わりたいとの申し出があった。これには李太哲監察委員長も「力強く感じた」という。
民団東大阪南支部(金順英支団長)は7日からの戸別訪問展開にあたって、粗品として洗剤の詰め合わせを用意した。この費用は金支団長が事務部長当時から会議の後の飲み食いなどをやめるなど経費を節約し、こつこつ貯めてきた1億円にのぼる基金をフアンドで運用するなどして捻出している。今では年間600万円以上の利益を生むまでになった。このほか、旅券手続き費用の無料化などの形でも団員に還元している。この結果、以前に比べて多くの団員が支部に足を運んでくれるようになったという。
金支団長は「大事なことは団員を守り、1人たりとも離さないこと。そのためには団員に慕われる支部にしなければならない。戸別訪問用の粗品はそのための布石で、ご飯粒を拾うような気持ちで団員と交流を深めている」と話す。戸別訪問はすでに予定していた半数の世帯を回り終えた。
金支団長は大阪府内33支部中で唯一の女性支団長。今年で2期4年目。残る2年の任期で運営基盤を固め、次期支団長にバトンタッチするのを目標としている。
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民団岐阜が研修
【岐阜】民団岐阜県本部(呉俊植団長)は6月30日、岐阜韓国人会館に民団中央本部の李鐘太事業局長を迎え、地方研修会を行った。団員、婦人会員ら40人が参加した。
李事業局長は「組織活動の原点である全団員宅戸別訪問を通じ、民団に対する団員たちの信頼回復に全力を尽くそう」と呼びかけた。
呉同本部団長は「今日の研修会をもとに、今後より一層団員たちとのパイプを強めていかなければ」と語った。
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民団滋賀でも
【滋賀】民団滋賀県本部(具滋源団長)は民団中央本部の黄迎満平和統一推進委員長を講師に8日、同本部会館で役員研修会を開いた。民団と傘下団体から50人が参加した。黄委員長は「核がある限り韓半島の平和はありえない」と強調した。
(2007.7.18 民団新聞)
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