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北韓の核実験を糾弾するプラカードが波打つ
民団関東地協を代表して決議文を読みあげる李時香東京本部団長
声高らかにシュプレヒコールを繰り返す
マイクを手に参加者をねぎらう鄭進団長ら
沿道には警官の厳重な警備も
沿道から驚きの声
北韓による2回目の核実験に抗議する民団の街頭行進は、コンパクトながら同胞の憤激を結集した中身の濃いものとなった。
核実験強行からちょうど1週間後。韓国与野党や日本、米国、中国、ロシアなど国際世論は硬化しているものの、国連の新たな制裁決議はまだまとまっていない。
だが、自国民衆の生命さえ意に介さない北韓指導部の核兵器開発に対し、その危険性を肌で感じる同胞たちは、日本はもちろん国際社会にも自分たちの思いを届けたいとの熱意でみなぎっていた。
東京メトロの京橋駅から八重洲中央口に至るコース周辺では、参加者のボルテージは頂点に達した。白いレインコートに身を包み、「北核廃絶」「平和確保」「韓日連携」のプラカードを手にシュプレヒコールを繰り返すデモ隊に、道行く人や外国人観光客が目を丸くしながらシャッターを押す姿が目についた。
コンビニでアルバイト中の韓国人留学生の禹ジュンギさんは、店内から携帯カメラで素早く撮影、「ミンダン? 驚いた。日本で同胞のデモは初めて見た。北核を僕らより真剣に考えているみたい」とぽつり。
タクシー乗り場で目を凝らしていた60歳前後の日本人女性は、「核実験は過去のものかと思っていた。私たちも真剣に考えなきゃ」と言い、「それにしても、デモ隊を口汚く罵る日本人を見ると情けない」と嘆いた。
長野から参加した金光慶さん(50)は、「核問題にしろ、参政権問題にしろ、私たちと日本人との連帯がいかに大切かを痛感した。平和と共生のために民団が果たす役割は大きい」と強調した。 解散地点では鄭進団長ら3機関長、余玉善婦人会中央会長らがねぎらいの言葉をおくり、参加者は手を振りあい拍手をしあってお互いの健闘を称えていた。「よくやってくれた。絶対やるべきデモだった」。出迎えた中央本部幹部たちに対して、参加者から次々に声がかかった。
鄭団長はマイクを通して、「北の脅しに屈してはならない。核廃絶の決意を北韓と世界に伝えていく。その決意をみなが見せてくれた」と感謝した。
(2009.6.3 民団新聞)
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