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横浜市教育委「つくる会」歴史教科書採択 「政治的判断」に怒り
青年会神奈川 公開質問状を提出

 【神奈川】日本の植民地支配や侵略戦争を正当化・美化したと批判されている「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)が中心となって編集した中学歴史教科書(自由社版)が4日、横浜市内18区のうち8区で採択された。自由社版の採択は横浜市が初めて。来年度から71校で約3万9000人の中学生が使用する。つくる会系教科書としては全国最大規模の採択に国内外から抗議が相次いでいる。

 市教委の今田忠彦委員長は4年前、「自虐的教育はただしていくべきだ」として6人の委員のうちでただ一人、扶桑社版の採択を主張していた人物。だが、残りの委員5人は他の教科書を推したため、扶桑社版が採択されることはなかった。 その後、委員の5人は入れ替わったが、今田氏だけは残り、06年7月から委員長に就任した。無記名投票の結果、8区で自由社版に投票した教育委員はすべて、中田宏横浜市長自らが任命した委員だった。その意味では中田市長の責任も問われかねないという声も出ている。

 採択の決定後、教職員約100人が横浜市中区の市開港記念会館に集まり、抗議集会を開いた。参加した女性は「自由社に決まったと聞き、子どもたちの顔が目に浮かんだ。このままでは教育の場が壊されてしまう」と強い危機感を表明した。 民団神奈川本部(李富鉄団長)はこの日、直ちに横浜市教委に対する抗議声明を発表。青年会神奈川本部(徐史晃会長)も採択手続きに重大な疑義があるとして5日、4項目の公開質問状を市教委に提出した。

 市民団体「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は、「子どもや教育のことを考えない政治的判断に怒りを禁じ得ない」と、採択の撤回、採択手続きのやり直しを要求する談話を発表した。

(2009.8.15 民団新聞)
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