日本でも多くのファンを獲得している韓国の男性歌手グループ、SHINee、INFINITEら4組が出演する、日韓国交正常化50周年記念スペシャル企画「スーパーコンサート"ザ・ショー"2015」が10月28日、さいたまスーパーアリーナで開かれる。プロデューサーとして、また、当日MCも担当する椎名真子さん(韓国文化ナビゲーター・女優)は、コラム執筆やライブイベントなどの多彩な活動を通じて、韓国の芸能、文化を紹介してきた。これまでの集大成と話すスーパーコンサート、仕事に対する思いについて聞いた。 多様な発信さらに熱く 「友情」をテーマにしたコンサートは、韓日国交正常化50周年を迎えたメモリアルな年に、両国の交流をさらに深めたいという願いが込められている。 韓国の国民的グループのSHINeeとINFINITEは人気が高く、これまで舞台イベントで顔を合わせるのは難しいと言われてきた。「この2グループは招聘すること自体大変だった。ファンも全国から集まると思うし、音楽、文化を通じて両国の絆を深めたい」 今、韓日問わず追加の出演者にもオファーしている真っ最中だ。 椎名さんは日本大学芸術学部卒業後、女優の活動を始める。そんななか、2000年に日本公開された韓国映画「シュリ」を観て、銃撃戦のシーンや作品の深さなどに魅了されたという。 さらに02年には、韓日共催ワールドカップサッカーの公式ソングで、両国の歌手によるユニット「ボイス・オブ・コリア・ジャパン」のCD「Let's Get Together Now」を聞き「韓国人歌手のレベルの高さにサッカーよりもびっくりした」。 韓国に往き来しはじめたのはこの頃から。その後、KBS(韓国放送公社)JAPANの番組紹介、アナウンスを担当する。当時、知り合った韓国のマスコミ関係者らの温かい人柄や自国の文化を愛する心に触れて「私もいろいろなことを伝えたいと思い、跳びはじめた」。 最初に取りかかったのは、関係者へのあいさつ回り。人脈を広げながら自分になんの仕事ができるか試行錯誤を重ねた。 この間、「韓流ブームは終わりじゃないの」と言われたこともある。でも「魅力あるコンテンツで歌手たちは一流、韓流にはまった人たちがファンをやめるとは思えなかった」。そのとき確信をもって「終わらない」と言い切ったという。 本格的に仕事を始めたのは07年のコラムの執筆からだ。以来、デジタルTVナビ韓流コラム「椎名真子の韓ナビ」、サンスポ「韓Fun」韓流コラム「椎名真子の新大久保Lovers」(連載中)、韓流芸能ニュースネット新聞社「韓タメPUB」(編集長就任)などで韓国の芸能、文化を発信してきた。 なかでもライブで懸け橋をするという意味のコンサートイベント「LIVE ARCH」(13〜14年)は、1980年代に米国で、著名なアーティストたちが集結して歌った「ウィ・アー・ザ・ワールド」のアジア版を作りたいという思いからスタート。自身がプロデュースとMCを務め、韓流アーティスト22グループを招致して46公演を手がけた。 椎名さんはこの間、地道に自身の土台を作ってきたと語る。スーパーコンサートについては「新たな集大成の場をいただいたと思う。これを大きな種として、さらに日本と韓国の交流を深めて跳んでいきたい」と意欲的。 「LIVE ARCH」からの目標は、人と人、国と国、世代間の懸け橋になること。「韓国の文化はすごい」と興味を持ってから足かけ8年。今後はこれまでの実績を韓国でも生かしたいと次のステップを見据える。 ■□ SHINeeもINFINITEも スーパーコンサート"ザ・ショー"2015 10月28日。さいたまスーパーアリーナ。15時・19時30分開演(2公演)。料金1万2000円(ペンライト付)。韓国出演者=SHINee、INFINITE、Block B、GOD7。 現在プレイガイド先行販売期間中。チケット一般発売は9月13日から(各プレイガイド)。チケット情報(http://super―concert.com/ticket)。 問い合わせは実行委員会(03・6434・5735)。オフィシャルHP(http://super―concert.com)。 (2015.8.26 民団新聞) |