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韓日音楽交流の立て役者を紹介…民団鳥取「在日講座」
 【鳥取】市民の立ち位置から在日関係を共に考える民団鳥取本部(薛幸夫団長)の「在日講座」。第29回目は日韓音楽関係論を研究している島根大学の藤井浩基教授が17日、韓国近代舞踊の祖で、韓日音楽交流の陰の立て役者ともいわれる趙澤元氏について語った。20人が参加した。

 藤井教授によれば、趙氏は1960年に「韓国学生文化使節団」を率いて訪日した韓日交流の先駆的存在。このなかには後に世界的なバイオリニストとして活躍する若き日の鄭京和(当時12歳)も加わっていた。65年の韓日国交正常化を実現したときもフィクサーとして活躍したという。

 講演後、藤井教授と対談した薛団長は、「韓民族が伝統的に音楽(歌)と踊りの民であることをあらためて思い知らされた。韓国社会では音楽よりさらに、その舞踊を愛で尊崇するということだった。時を忘れて話が弾んだ」と話した。

 藤井教授は大学3年の89年、自宅のテレビで鄭京和の情熱的な演奏を聞き、自らの進むべき道を決めたという。

(2016.9.28 民団新聞)
 
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