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<読書>時代の正体…丁寧な検証と取材で説得力
 日本のマスコミが委縮し権力におもねっているのではないかと言われている。引き合いに出されるのが、NHKや民放の報道担当看板キャスターが相次いで降板した例だ。

 それを裏付けるように国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)が4月20日に発表した2016年世界の報道自由度ランキングで日本は前年の61位から72位に順位を下げた。

 報道の自由と自己規制あるいは忖度との葛藤が想定される中、時の権力に物申す一冊が本書だ。副題に「権力はかくも暴走する」とある。表紙には「本当に止めるぞ。憲法守れ!」の文字と昨年の安保法反対のSEALDsらの国会前デモの写真がアップされている。

 集団的自衛権や米軍基地の問題、そしてヘイトスピーチなどを、神奈川新聞「時代の正体」取材班が、戦後70年の重大問題と位置付け、当事者に取材し、連載したものが元になっている。「記者はいまという時代に起きている事象に向き合う当事者だ」という強い姿勢が貫かれている。

 息苦しい時代ではある。「電波停止」に言及する総務大臣、反対する人はみんな「アカ」、人と違う意見を持つことを悪とする空気の醸成、これらを権力の暴走のさらなる加速化だ、と警鐘を鳴らす第2弾「時代の正体2」と合わせて一読を。

神奈川新聞「時代の正体」取材班編
現代思潮新社
(1600円+税)
03(5834)8813

(2016.7.27 民団新聞)
 
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