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<中央大会>鄭進団長候補者の所信表明
団長立候補者
鄭 進（71・現中央本部団長）
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「総力民団」として再出発
敬愛する中央委員・代議員・選挙人の皆さん、そして組織に献身してこられた諸先輩をはじめとする全国の団員皆さん！
私は06年9月の第50回臨時中央大会で、皆さんのご支持によって団長に就任しました。
皆さんが私に託した課題は第一に、民団を瓦解の危機に陥れた5・17事態を速やかに収拾せよということであり、第二には民団を再び力強く再生させる土台をつくれということでした。私がこれを片時も忘れず、2年と5カ月の間、一心不乱で団務に取り組んでこられたのも、皆さんの叱咤激励のおかげです。
07年には早くも、民団による全国各地での幹部研修と団員全世帯への戸別訪問をワンセットにした集中活動、婦人会の全国大研修会、青年会の1000戸訪問全国キャラバンが同時に進行、相乗効果を生み出しました。
青年会が9月にソウルで開催した「07在日同胞青年ジャンボリー」に、当初目標を大幅に上回る600人を集め、「永住外国人に地方参政権を！11・7全国決起大会」に5000人が結集したのも、民団と傘下団体が一体となった集中活動を抜きには語れません。
逆風にさらされていた民団は、再び士気を高めました。地方参政権獲得運動も息を吹き返し、昨年は衆院の解散・総選挙をにらんで、推進派議員の躍進に向けた地域ごとの集会や水面下での働きかけに注力してきました。獲得まであと一歩のところに来ています。
トラブルや悩み事を抱えた同胞を助ける「みんだん生活相談センター」、在日文化を豊かにする「ＭＩＮＤＡＮ文化賞」など、生活者団体である民団の面目を新たにする新規事業も軌道に乗りました。5回目のオリニジャンボリーは500人の参加で盛り上がり、開設3周年の在日韓人歴史資料館は、初の移動展示「大阪特別展」を成功させ、所蔵品の図録『写真で見る在日コリアンの100年』を発刊し、民団の歴史を動映像で初めて綴った『ドキュメンタリー韓国民団』を完成させました。
団員の皆さんは、今も鮮明に記憶されていることと思います。
前執行部が民団の理念と団員の総意に背き、こともあろうに北韓に盲従する朝総連と手を握ろうと画策し、組織をかつてない混乱に陥れた5・17事態によって、在日同胞社会の求心体であるべき民団の権威と能力は地に落ち、組織の体力は一気に消耗しました。
しかし皆さんは、危機の後遺症を克服しつつ組織を活性化させ、諸経費を節約しながらも基本の運動・事業を充実させ、新規・短期の事業をも成功させてくださいました。組織運営を正常化させたばかりか、ジリ貧に歯止めをかけ、再びの躍進が不可能でないことを証明したのです。
しかし、私の未熟さがゆえに、「再生の土台」づくりはまだ、試行錯誤の段階にとどまっていることを率直にご報告しなければなりません。「この残された課業を是非ともやり遂げたい」‐この思いこそ、今一度、出馬を決意した理由です。
私たちは真剣に未来を予測し、その未来に向けた準備を整えるときです。再び団長に就任した暁には、それを念頭に次のことを約束します。
◇「未来民団フォーラム」（仮称）を立ち上げ、民団の新ビジョンを策定して人材と資金を中心に再生への土台を固めます。
◇在日同胞経済の苦境打開に向け、韓信協組合と新韓銀行など韓国金融機関との協調体制をつくり、資金の安定供給を目指します。
◇地方参政権を任期内の早い時期に獲得し、合わせて再入国免除を勝ち取ります。
◇組織功労者を大々的に顕彰するとともに、団結と躍進を期する創団65周年特別事業を推進します。
私は今後の3年間、在日2世の先頭世代としての人生の総決算のつもりで、民団のために全身全霊を傾けます。同時に、中央本部自ら常に緊張感を持って仕事するよう引き締め、活力ある在日社会建設に総力をあげる民団、「総力民団」として再出発する覚悟です。
◆組織経歴
73年〜74年 民団長野県松本支部組織課長
74年〜76年 民団長野県松本支部副団長・事務部長
76年〜79年 民団長野県松本支部副団長
79年〜82年 民団長野県地方本部総務部長
86年〜93年 民団長野県地方本部副議長
96年〜02年 民団長野県地方本部団長（2期）
02年〜現在 民団長野県地方本部常任顧問
03年〜06年 民団中央本部副団長
06年〜現在 民団中央本部団長
（2009.2.4 民団新聞）
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