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| 600人を超す参列者で、しめやかに営まれた「しのぶ会」=2月25日、東京 |
昨年12月28日、胃がんのため56歳の若さで死去した在日2世の弁護士・金敬得さん(J&K法律事務所代表)を「しのぶ会」(世話人共同代表、=重度・田中宏)が2月25日、東京・神田駿河台の全電通ホールでしめやかに執り行われた。
会場には遺族のほか、全国から600人以上が詰めかけ、涙ながらに最後の別れを告げた。入りきれなかった参加者は、急きょ別フロアに設けられたモニター画面に見入り、故人の生前を偲んだ。
席上、民団中央本部の金宰淑前団長は、「地方参政権獲得をはじめ、在日の自己実現をという金弁護士の残した宿題をわれわれが引き継ぎ、これからも闘い続ける」と遺影に誓った。
駐日大使館からも金英善公使が出席し、「差別なき法の正義を実現しようと半生を捧げたその高貴な意思と、崇高な精神を継承していくよう望む」とした羅鍾一大使の追悼辞を代読した。
金弁護士の母校、早稲田大学の同胞OBで構成するウリ稲門会の沈広燮会長は、果敢に最高裁に挑み、外国籍のまま司法修習生採用の門をこじ開けた業績に対し、「小さな巨人」と称えた。
冒頭、映画監督の呉徳洙さんがこの日のために制作した映像「弁護士・金敬得さんを偲ぶ」が上映された。世話人会では引き続き12月の1周忌まで活動を継続し、追悼集発行などを行っていくことにしている。
(2006.3.1 民団新聞)
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