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韓国大好き!往来100回超…韓国観光の名誉広報大使はるな愛さんに魅力を聞く
はるな・あい 大阪出身のニューハーフタレント。小学生の時に「全日本ちびっこ歌まね大賞」で優勝。テレビやCM、雑誌、モデルなど多方面で活躍。昨年から韓国観光名誉広報大使。
韓国観光名誉広報大使の就任時にチマ・チョゴリ姿であいさつするはるな愛さん
鶏1羽をハサミで切りながら煮込む「タッカンマリ」

 20数年で訪韓すること100回を超す、タレントのはるな愛さん。昨年9月に韓国観光名誉広報大使に任命された。「韓国大好き」を自称するはるなさんに、グルメやエステ、ショッピングはもちろん、韓国人の魅力などについて語ってもらった。

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10代に初訪韓
温かい人情にいやされ

 −−訪韓したのは何回ぐらい。

 18歳の時に初めて行ってから100回以上を数える。私の出身は大阪市平野区。隣に生野区があり、在日韓国人が多く、幼いころからキムチや焼肉などに親しんできた。友人も多数いる。

 大阪で働いていたころ、店の先輩が在日の方で、皆で慰安旅行を兼ねて韓国に行こうということになった。20数年前のことね。街の明かりも今のように派手ではなかったが、市場などは活気にあふれ、エネルギーを感じた。「約束」「無料」「簡単」といった単語が日本語と読み方が同じという点にも、親しみを覚えた。

 −−回数が増えるにつれ興味が増したのは。

 もちろん、エステやショッピング、グルメなど楽しいものが多いけれど、街を歩いていると、懐かしさが感じられ、人との出会いを通じていやされたりした。

 最近は少し変わりつつあるといっても、韓国人はルーツを大事にし、年配者を敬う。学ぶことが多く、そのたびに自分はもっと両親に感謝しないといけないと思ったりする。

親に対する感謝もっと見習って

 日本人は、親に対する感謝の気持ちや、国を愛することなどに照れたりしがち。もっと見習っては。韓国人は自分の意見がはっきりしていて、気持ちがいい。

 −−政治的対立で嫌な時もあったのでは。

 両国間で政治的に問題があっても、韓国に行けば、いつも温かく迎えてくれた。日本のマスコミは断面的な一面しか報道しない。お互いにパワーを受けることができるのに、もったいないと思う。もっと別の視点から見てほしい。日本で失われつつあるものに出会えるはずよ。

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グルメやエステ
内と外から磨かれる美

 −−韓食で好きなものは。

 まず、丸鶏を煮込んだ鍋「タッカンマリ」。ここ数年のブームで、若い女性たちにも人気。14、5年前、専門店のお客はおじさんばっかりだった。鶏1羽をハサミで切りながら煮込む。初めて見た時は衝撃を受けたが、今では豪快で気取らない食べ方が性に合ってる。ヤムニョンで味付けした鍋は絶品。最後にカルクッス(麺)を入れて、上がり。

 韓国製納豆「チョングッチャン」もノムチョアヨ!(大好き)。免疫力が高まるし、美容にも良い。強烈な臭いに敬遠する人もいるが、最近は食べやすい店が増えている。

好物献立づくし1日4回の食事

 −−寒い時のお勧めスープは。

 何と言っても、「テンジャンチゲ」(味噌チゲ)。体がすぐに温まり元気が出るので、ショッピングの合い間に食べるのがコツね。

 −−他のメニューは。

 牛カルビ、豚カルビ、サムギョプサル(豚バラ肉)、サムゲタン、ビビンパ、カムジャンケジャン(カニの正油漬け)、プデチゲ(部隊鍋)など、数えあげたらきりがない。今はザリガニがおいしい季節。マッコリや焼酎があればなおさら良い。ボーイフレンドのいる釜山の海鮮料理もまた格別ね。

 −−多すぎて食べきれないのでは。

 日本では3食だが、韓国に行くと、食べたい物が多いので4食になる。韓食は医食同源、体に良いし、ショッピングで歩き回るから、太る心配は無用。

 −−一般家庭での体験は。

 知人の家でナムルの作り方を教えてもらったことがある。料理を作るうえで大事なのは「ソンマシ」(手の味)だと教えられ、じかに手で混ぜることを習った。母から娘や嫁に言い伝えていくことに感動した。日本では年々薄らぎつつあるのではないでしょうか。

 −−どんなエステを。

 最近は地域に密着したハンジュンマク(汗蒸幕、韓国の伝統的サウナ)に通う。地元の人しか行かないような所なので、リラックスしてやれる。アカすりが上手。本当に肌がピカピカになる。コルギ(骨気)もお勧め。顔の骨を直接刺激する方法で、皮膚や筋肉を刺激するよりも効果的。顔の整体ともいえる。

穀類調合の禅食 薬草美容もぜひ

 ソウルの京東市場の中にある薬令市場にもよく行く。漢方の香りが周辺に充満するほど、高麗人参をはじめ、ありとあらゆる薬草の店が軒を連ねている。韓医院や薬草製粉所もあり、その人の症状に合わせて調合してくれる。ここで20種類もの穀類を粉にした「禅食」を作ってもらう。家でミルクと蜂蜜を混ぜて飲めば、肌にもよい。

 薬草エステも欠かせない。全身をハーブで包み込み、リラックスしながらベッドに横たわる。体にしっかりしみ込み、薬草が自然と解毒作用を行ってくれる。続いてアカすりをすれば、効果抜群。

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ショッピング
布団から歯磨き粉まで

 −−ショッピングはどこで。

 好きなのはソウルの東大門市場。「東大門市場」「東大門総合市場」「広蔵市場」「平和市場」の4市場を総称することから、衣料品や日用品、雑貨品、寝具品、アクセサリーなど、ありとあらゆる専門店が並ぶ。

 まず、カーテンやクッションなどお気に入りの柄の生地を選ぶ。そのあと地下に行くと、仕立て屋がずらっと並んでいて、そこですぐに作ってもらえるから便利だし、とても安い。

 お勧めなのが布団。冬は寒さが厳しい国なので、軽くてポカポカの上物が多い。以前、薄くて上等の羽毛布団にシルクのカバーを作ってもらったことがあるが、価格は日本の8分の1ほど。毎日、最高の寝心地よ。

 意外な商品が、歯ブラシに歯磨き粉。ニンニク料理が多いせいか、香りが良く、スカッとする。韓国に行くたびに何か買ってくるので、こまごました日用雑貨品が家中にあるわ。

愛用のコスメはカタツムリ商品

 −−コスメ類は。

 化粧品は大好き。主に明洞で買う。BBクリームなど韓国コスメはさまざまな商品が登場したけれど、今はカタツムリの化粧品が一番のお気に入り。黒柳徹子さんや美川憲一さんらに差し上げたら、もっとほしいと言われた。弾力性や潤い感が、使ってすぐに実感できる。効き目が速いうえ、リーズナブルなの。

 家で韓国料理を作ったりもする。テンジャンやコチュジャン、ヤンニョム、キムチ、海苔、チャンジャなどを買いこみ、常備しています。

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平昌・東京 五輪
双方の良さを伝えたい

 −−今年の訪韓計画は。

 2月に「はるな愛と行く韓国ツアー」がある。故宮のほか、私がお勧めのエステ、グルメを紹介する。バスの中では「釜山港へ帰れ」など韓国の歌を歌ったり、コスメをプレゼントしたり、旺盛なサービス精神で楽しくやりたい。個人的には、1月に仕事でハワイからの帰りに韓国に寄るつもりよ。

 最近の穴場を教えるね。漢江で夕暮れにライトが灯り始めたころ、川岸の公園でのんびりと時間を過ごす。近くのコンビニで簡単な鍋料理も作れるのがいい。それをゆっくり味わいながら夕暮れの景色に浸る。チョアヨ!

 −−韓国経由で乗り継ぐ方法は。

 09年、タイで開催されたニューハーフ美人コンテスト「ミス・インターナショナル・クイーン」で優勝し、世界ナンバーワンになった。それ以来、この大会の審査員を務めている。友人もできたし、海外に行く機会が増えた。

 そういう時は、仁川国際空港を経由して行くのがお勧め。日本の地方空港から仁川を経由すれば、世界どこにでも行かれる。空港内は、日本では見られないサービスが充実している。ショッピングやマッサージ、グルメ、民俗的文化などが楽しめる。時間があれば、ソウル市内観光もできるし、1泊することも可能だ。海外旅行を2度楽しむことになる。

ハングル1日もはやくマスター

 −−NHKのハングル講座に出演しているが。

 ハングルを勉強中。韓国のTVお笑い番組に出演するのが夢。最近、チムジルバンで「愛ちゃんですか」と尋ねられたことがあった。もっと多くの韓国人から、「愛ちゃん!」と呼ばれたい。

 それと、18年に平昌冬季五輪、20年に東京夏季五輪が開催されるでしょ。隣国同士でビッグイベントを開くなんて、めったにあるものではない。互いに協力し合うことが大切ね。それまでに韓国語をマスターし、韓国の選手にもインタビューしながら、双方の良さを伝えたい。両国のために親善大使を買って出たい気持ちもある。

 これからは、民団のイベントにも参加し、交流の輪を広げたい。ボーイフレンドを募集中よ。

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はるな愛と行くソウル2泊3日
JTBが募集中

 「はるな愛と一緒にソウル旅行へ」。JTBコーポレートセールスは2月10〜12日、韓国観光名誉広報大使・はるな愛さんの案内で「わくわくソウル2泊3日」のツアーを募集中だ。

 ウェルカムパーティーをはじめ、ソウルタワーと漢江展望台からの夜景観賞、フェイシャルエステ体験、ツーショット撮影など、韓国通の愛ちゃんが楽しい旅行を演出する。

 参加費用は、Aコースが7万7700円、Bコースが8万3700円(2人1室利用)。募集締切は1月10日。申し込みはホームページ。http://www.jtbbwt.com/entertainmenttour/

(2014.1.1 民団新聞)
 

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