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在日同胞3代老舗奮闘記<3>ケミカルシューズ サンナイト
自慢のケミカルシューズを手にする朴康夫社長
人気アイドルも愛用
 
 革靴に比べて安価なケミカルシューズは「第3の靴」ともいわれる。主としてゴム底で、甲の部分にビニール、ナイロンなど化学合成品を使っている。ゴム工場で過酷な労働を強いられてきた在日同胞が解放後、そこで培ったノウハウで業界の底辺を下支えし、「くつのまち‐長田」(兵庫県神戸市)を創り上げた。
 
 創業60周年のサンナイト(朴康夫社長、60)も当初はサンナイトゴム工業所という名のゴム底靴工場。1935年、12歳で渡日した父親の然種さんが起業した。「当時は作れば売れるという時代で、輸出もした」
 
 康夫さんは77年、大学を卒業。東京の靴専門学校に2年通い、大手婦人靴メーカーで3年間修業した後、社長業を継いだ。当時、オイルショックの影響で輸出は頭打ち。95年には阪神・淡路大震災で壊滅的な打撃を受けた。それでも、サンナイト社は高い技術と企画力を武器に、美しさと履き心地が両立した新商品を送り出してきた。
 
 ある日、写真週刊誌に目を通していた康夫さんは、「エライこっちゃ。これで大ヒット間違いなしや!」と、思わず大声を上げた。週刊誌のページを見ると、人気アイドルの安室奈美恵が同社が売り出したばかりのストレッチブーツを履いていた。
 
 ストレッチブーツは大ブームを巻き起こした。同年に4万足、翌年には約10万足の注文に追われた。前年までのパンプスに比べて製造には2倍の手間がかかったが、価格は3倍の1万5800円で売れた。
 
 社長就任と同時に東京の靴屋をしらみつぶしに回り、人脈を築いてきた。気に入った靴があれば買って分解。どんな工夫がしてあるのかを徹底的に調べてきた。そうした努力が10年後になってようやく実ったのだ。「今回のブーツも、友人がいたからこそできた」。
 
 ブーツブームが去ったいま、「神戸産ならではのシューズの良さをアピールし、地場産業の活性化に役立てたい」と、長田区内のシューズメーカーと協力して「神戸シューズ」のブランド化に力を入れ、昨年8月からは大手百貨店で販売がスタートした。
 
 「神戸シューズはどこで売っているのか」という問い合わせも増えている。「今年中か来春には常設の直営店を開く」という。9月5日の「神戸コレクション」には10社が出品した。
 
 「いい格好をせず、人に迷惑をかけない」というのがアボジの口癖。「ここまで長くやってこれたのもアボジが築いてくれた人と人との信頼があってこそ。1世の信念、強さには勝てない」と康夫さん。
 
 5年前からは息子が入社し、靴づくりに奮闘している。息子はヒール中心の康夫さんと違い、どちらかというと「カジュアル派」だという。「私なりの経験をもとにアドバイスしていきたい」と3代目に期待を寄せる。
 
(2015.9.30 民団新聞)
 
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