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| 「伊孑志四丁目自治会館」のプレートが掲げられた民団会館と支部役員たち | 阪神大震災直後から
地域住民結び在日理解の拠点に
【兵庫】民団兵庫・宝塚支部会館は宝塚市伊孑志(いそし)4丁目自治会事務所を兼ねている。阪神淡路大震災の直後、当時の宋炳國自治会長(現在、民団宝塚支部支団長)が市に韓国会館の有効利用を申し出た結果、決まった。自治会の住民は現在、50余世帯。この大部分は解放前から居住する同胞とその子孫たちだ。
韓国会館に自治会の事務所が置かれたことで、民団支部は名実ともに地域コミュニティーの中心的な役割を果たしている。いまは日本人の住民も気軽に韓国会館に出入りしている。支部職員は「在日をよりよく理解してもらえる拠点ができた」と喜ぶ。
民団宝塚支部は武庫川河川敷に位置している。解放前は周囲に治水事業にあたる同胞たちがバラック小屋を建て、集落を形成していた。当時は「うちの国の人ら、固まらないと生活できなかった」と高善幸副団長は振り返る。同胞にとっては差別もなく、住みやすい環境だったのは事実だ。だが、なぜか周囲の住民からは敬遠され、「自治会空白区」となっていた。これは行政にとっても好ましいことではなかった。
70年代初頭、当時、武庫郡良元村字荒地と呼ばれた一帯が市政の施行に伴って伊孑志4丁目に変わると、この地域にも行政側の要請で自治会が発足した。自治会は地域同胞の住環境改善にも貢献した。自治会の要請で街路灯が整備され、行政の施策の立ち遅れで雨水の家屋浸水に悩んでいた同胞住民の悩みも解消した。就学通知、公営住宅の入居実現、地方参政権意見書採択など兵庫県下でいち早く実現したのも宝塚市だった。
(2008.1.30 民団新聞)
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