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<コラム・布帳馬車>近頃、都で流行るもの
最高の権力を手に入れたとばかりに、マスコミをあごで使う政治家がいる。彼らの共通項は、永住外国人の地方参政権に猛反対だということだ。
いろいろ反対理由を並び立てるが、実のところは在日が選挙権を行使するようになると、自分の選挙基盤にもヒビが入ることがわかっているからだろう。そして、既得権を失い、ただの人になることが何より怖いのだ。
そうかと思えば、その手の政治家にへつらう一部の報道人がいる。報道の使命を忘れると、どういうことになるのか、ぜひ骨太の「スペシャル」で掘り下げてほしい。一例をあげれば、多くの人々がNHKの視聴料を拒否しているのは、体制ベッタリの臭気に嫌気がさしているのが一因ではないのか。
臭気と言えば、くさいものにふたをしようと躍起になる「教科書問題」惹起派がまたぞろ出始めた。「盗人猛々しい」という言葉を地でいく彼らは、くだんの政治家と組んで、近隣諸国条項なんぞどこ吹く風、鎖国時代に逆戻りしたかのように「愛国心」「忠誠心」を振り回す。
「脱亜入欧」の精神も健在で、自国の大学にヘリが落ちても、米国には何にも言えない。平衡感覚を失った米追従の帳尻あわせは、アジアに強気になることで相殺するのだろう。強きに弱く、弱きに強い、質の悪い連中が世の中を支配するとどうなるか。答えは無気力の支配である。愚民化政策のこの国の行く末は、まるで北朝鮮の路線を見る思いがする。(C)
(2005.04.06 民団新聞) |
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