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韓国の学習漫画日本で大ヒット
ブックフェア会場に並ぶ「サバイバルシリーズ」(千葉・文教堂浦安西友店)
『人体のサバイバル1』

 韓国の教育出版社アイセウム(i‐seum)の人気学習漫画「サバイバルシリーズ」が、「漫画先進国」日本の児童書市場で発行部数50万部を突破する「大ヒット作」となっている。売り上げにしてざっと1億円。日本では朝日新聞出版が08年2月から刊行し、3月末までに計26点を数えた。

サバイバルシリーズ 50万部突破

 全編、極限状況下でどうやって生き残るのかをテーマにしたハラハラドキドキ感が人気の秘密と見られている。舞台設定は恐竜世界、宇宙、サバンナ、新型ウイルスなどさまざま。オールカラー。うんこやオナラが登場する子どもが喜ぶストーリー展開に加えて、自然科学の知識も自然と身に付くようになっている。

 韓国ではすでに1000万部を売り、中国、台湾、タイでもそれぞれ150万部を超す人気。しかし、日本では初めから爆発的に売れたわけではない。シリーズ刊行9冊目あたりから評判となって学父母のブログで取り上げられ、口コミで広がっていった。

 インターネット書店アマゾンジャパンの最新学習漫画売り上げランキングによれば、『人体のサバイバル3』が『ドラえもんの学習シリーズ』に次ぐ2位につけている。このほか、同シリーズから10点がトップ100位以内にランキング入りしている。

 全国の大手書店では「サバイバルシリーズ」に特化したフェアも行ってきた。千葉県の文教堂浦安西友店では、シリーズ既刊分をいちばん目のつく入り口付近に積み上げていた。

 日本の書店では児童書の売り場スペースが限られているうえ、これまでは実績のある大手出版社が書棚を独占してきた。朝日新聞出版教育・ジュニア編集部担当の中村正史編集部長によれば、「日本では新規の児童書は市場参入そのものが難しい。ましてや韓国の教育漫画が書店で棚を取るのは奇跡に近いこと」という。

 ここにきて重版に至るスピードも加速化している。当初は2刷りまで1年かかっていたが、今は1カ月程度。小学生の読者から寄せられたはがきを見ると、「何回見てもあきない」「次はいつ出るの」と書かれていた。小学校のある図書館司書からは、「予約、順番待ちの人気」という連絡が寄せられた。

 中村編集部長は、「ドラマも学習漫画もいま、韓流が熱い。今後100万部も夢ではないかも」と胸を膨らませている。

(2011.4.6 民団新聞)
 

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