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読書
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北朝鮮からの脱出者たち 朝中国境に見る生死の現状

 「世界で一番幸福なのは、北朝鮮の女性」と金正日委員長は宣伝する。男と同等に社会に出て労働できるよう幼稚園や託児所が完備されている、という理由からだ。

 その「お言葉」に対して、脱北者の女性は「食べるものがなく、家族が力を合わせてもやっていけない」実際の暮らしに、「結婚するのはモジョリ(バカ)、子どもを作るのは大モジョリ」と北では言われるようになったと反論する。子どもを産んでも死んでしまうし、苦労するだけだからである。

 さらに女たちが悲惨なのは、生きるために中国人や朝鮮族に売られる人身売買が公然と行われていることだ。「中国で犬にやる残飯の方が、北朝鮮人民の食べているものよりいい」ということを北韓の庶民は知っている。また、パン1個の代価で「花を売る(売春の俗語)」ことを余儀なくされる現実もある。

 それでも「売る」ものがある女たちはまだましで、隠れて暮らし、家事すらろくにできない男たちは、モンモン(犬の鳴き声の擬態語)と呼ばれている。

 本書は拉致やミサイル・核で世界を震撼させるだけではなく、数百万単位の餓死者を出す北韓から命からがら逃れた人々の素顔に迫った迫真のルポである。飽食日本の隣国で起きている目を覆う惨状を直視しなければならない。

(石丸次郎著、講談社+α文庫838円+税)03(5395)3529

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歴史物語 朝鮮半島 歴史と風土から現在を知る

 「朝鮮の歴史は1910年8月22日をもって日本史のなかに組み込まれ、地図のうえから消え去った」と著者は言う。本書は檀君神話から始まる朝鮮の歴史のうち、古代から高句麗・百済・新羅の三国時代、統一新羅、高麗時代、朝鮮時代前期・後期を経て、近代、そして冒頭の韓国併合の日までを記した歴史書である。

 2000年もの間、ユーラシア大陸の東端に突き出た韓半島にはどのようなできごとがあったのか。陸続きの中国と海を隔てた日本との関係はどのような変遷をたどってきたのか。

 これら膨大な歴史を「初心者にも分かりやすく、分量的にも手頃で、より良質の入門書」になるよう努めた結果が、歴史物語というタイトルに込められている。

 第一人者による「通史決定版」というだけあって、「歴史と風土を知り、現在を知る」上で格好の書物だが、書かれた内容を門外漢が理解するには、秋の夜長を使って熟読するしかなさそうだ。韓国で現在爆発的な人気を誇る歴史大河ドラマ「朱蒙」(スカパーKNTVでも放映中)が、高句麗の始祖だというのは興味深かったが…。

 本書の続編とも言うべき日本の植民地支配については、朝日文庫に収められた著者の『日本による朝鮮支配の40年』に詳しい。

(姜在彦著、朝日新聞社1300円+税)03(3545)0131

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罠2006.5.17 民団との和合は工作の一環

 06年5月17日は、在日同胞にとって苦い思いと教訓を与える日になった。

 民団と総連の半世紀ぶりの「電撃的な和合」が演出されたまさにその日が、一夜にして民団地方組織からさまざまな批判を浴び、未曾有の組織混乱を招くことになったからである。

 「5・17を決して忘れるな」との思いが、タイトルから読み取れる。

 両団体の和合について、本書は「30年以上にわたる金正日の民団赤化工作の一環だった」と一刀両断する。その根拠を78年に起きた「8・13池之端事件」と断定し、当時の裁判記録を再び白日にさらしながら、北と総連と韓統連がいかに民団や在日社会に執拗な浸透工作をしてきたかを浮き彫りにする。

 00年6月の南北首脳会談以降、「太陽政策」を掲げる韓国は、北韓との融和政策を積極的に推し進めている。しかし、統一のパートナーである北韓は韓国の働きかけに呼応し、どのような歩み寄りを見せてきたのか。核実験などで世界を反発させる本質は変わっていないのではないか。素朴な疑問は尽きない。

 「せっかくの在日和合が、なぜいとも簡単に霧散したのか。白紙撤回は民団側の一方的な事情ではないのか」と今も思っている人がいるに違いない。そういう人たちに是非一読をお勧めしたい。

(「八・一三裁判」記録再刊委員会著、晩聲社1500円+税)03(5283)3721

(2006.11.15 民団新聞)
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