<境港市>北核実験の影響じわり 元山市との提携破棄 |
【鳥取】日本の自治体で唯一、北韓の都市と友好都市提携をしている鳥取県境港市が協定の破棄を決め、このほど元山市長に書簡で通知した。北韓の核実験実施の発表とそれに伴う日本政府による経済制裁の閣議決定を受け、中村勝治市長が決断した。
13日、市役所で会見した中村市長は「国際世論が自制を求める中、北朝鮮は核実験を強行した。地方都市レベルといえども、これ以上の友好発展は望めない」と語った。これについて総連鳥取県本部の朴井愚委員長は、一定の理解を示しつつも「視野の狭い判断。友好の火を消した」と批判している。一方、境港市議会は交流の「破棄」ではなく、協定に基づく「凍結」を議会の総意としている。
境港市と元山市の友好都市提携の協定は92年5月14日に結ばれた。02年以降は交流事業そのものが途絶え、協定締結の記念日に手紙を交換する程度だったという。
(2006.10.25 民団新聞)
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