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| 民団北支部の取り組みを発表する李寿岩会長(左から2人目) | 無年金高齢者救済へ
得意分野に学び成功事例で啓発
民団東京本部管内21支部事務部長でつくる「協力会」は11月30日、民団豊島支部で研修会を開き、在日外国人の無年金高齢者に対する福祉的救済措置実現へ向けて連携を強めていくことになった。東京23区では葛飾と豊島、江戸川区ですでに実現した。来年度からは文京と世田谷区でも確実視され、新たに北と新宿でも可決に向けた動きが出ている。各事務部長は「あと一息」と意気込んでいる。
豊島支部での会合では協力会会長の李寿岩さん(北支部)が区議会各会派との交流、連携をテーマに講演した。講演の中で李会長は、「目の前で苦しんでいる高齢団員のためにも絶対に勝ち取ろう。私たちの地道な活動が年金に結びつく」と檄を飛ばした。
11月7日の地方参政権決起大会では北区選出の都議と区議もデモの隊列に加わっている。李会長が「日ごろのつきあいがいかに大事か」と強調すると、うなずく事務部長が多く見られた。
東京23区では無年金問題に対する取り組みが西日本の各地に比べて比較的遅れていた。10年以上前に葛飾区で実現してからはしばらくブランクがあった。しかし、豊島、江戸川などで実現すると、各区でも動きが出てきた。これは「協力会」を通じて各支部事務部長間で横の連携ができていることが大きい。東京本部では「今後、新宿と渋谷の2大地域で実現すれば、他区への広がりが期待できる。そうすれば都議会にも波及していくことだろう」と期待する。
「協力会」の副会長、鄭幸廣さん(渋谷支部事務部長)は「支団長は任期があるが、事務部長はないも同じ。団員がなにを望んでいるのか、常に団員の目線に立って考えていきたい。その点、無年金問題は地方参政権と並んで、支部として今いちばん力を入れなければならないテーマ」と語気を強めた。
同じく副会長の李貞淑さん(豊島支部事務部長)は「どうすれば民団を活性化できるのか。その点、『協力会』は各支部の得意分野でお互いに学ぶべきところが多い。豊島支部でも他支部に比べて比較的取り組みの進んでいる保険業務について話していきたい」と語った。
「協力会」は結成から30年近い歴史を誇る。こうした会は全国的にも珍しい。
(2007.12.5 民団新聞)
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