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【奈良】天理市が市内の旧日本軍「大和海軍航空隊大和基地(通称柳本飛行場)」跡地に設置していた説明用のパネルを、記述内容の根拠が不確かだという一部市民の指摘を受けて4月に撤去していたことが分かった。設置に関わった地元の市民団体は6月26日、並河健市市長に対して撤去の理由と経緯を明らかにするよう求める質問および要請を行った。 市民の「偏向」指摘受け 説明板には44年からの飛行場建設にあたっては、韓半島から多くの同胞を労働者として徴用したこと。女性も併設されていた「慰安所」に連行された事実を明記。市と市教委が95年に公費で建てた。 これらの事実は地元市民が、防衛省戦史資料室に残された資料を調査し、さらには柳本飛行場で働いていた当事者に韓国で聞き取りを行うなどして掘り起こしてきた。 市と市教委はパネルの設置にあたって「歴史や人権学習に役立てたい」と言ってきた。事実、この20年間、人権学習や過去史に向き合う人々に大いに活用されてきた。 市教委によると、2月ごろから「慰安婦の強制連行はなかったのでは」などと撤去を求める電子メールや電話が複数寄せられていたという。 並河市長は「様々な歴史認識があり、国全体で議論が行われている中で市の公式見解と理解される掲示を行うことは適当でないと判断し、いったん、看板を撤去保存している。歴史の専門家などによる国全体での研究・検証などを見守りたい」とコメントした。 (2014.7.9 民団新聞) |