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金両基氏の退職惜しむ ゼミ生が「最終講義」…常葉学園大 |
【静岡】今年度で常葉学園大学=静岡市葵区=を退職する金両基客員教授(73)による「最終講義」が18日、木宮ホールで行われた。現役ゼミ生一同が金教授との別れを惜しんで自主的に運営実行委員会(佐野英司代表)を設けた。ゼミ生が主導する「最終講義」が同大で実現したのは初めて。一般聴講生も含め120人が参加した。
ホールには金教授の前任校の静岡県立大学からも多数のOBが駆けつけ、金教授を囲む新旧ゼミ生による同窓会の趣となった。
この日の金教授は感激のためか時折り声もうわずりがち。「道を切り拓く」をテーマに赤裸々に自らの生い立ちを語り、これまでの歩みのなかで気づき、体験し、発見し、実践してきた発想の源泉について語り、ゼミ生の熱意に応えた。講義の最後は「社会正義を競う競争相手になろう」と熱いエールを送り、静岡県立大学から数え足かけ17年間に及ぶ「金ゼミ」に終止符を打った。
なお、金教授は静岡県立大学でもゼミ生の主導で「退官講義」を行っている。生涯2度もゼミ生から惜しまれつつ大学を去ることになり、「教師になってよかった」と声を詰まらせていた。
(2006.2.22 民団新聞)
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