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死の逃避行追体験 関東大震災フィールドワーク
 関東大震災で虐殺された朝鮮人に関わる史跡をたどるフィールドワークがこのほど埼玉から群馬にかけて行われた。「土曜セミナー」の開催30回目を記念、在日韓人歴史資料館(姜徳相館長)が企画した。昨年も同様の史跡巡りが東京で行われており、今回が2回目。大阪、京都からの参加者を含む53人が立教大学名誉教授の山田昭次さんと姜館長による解説に耳を傾けながら、かつての惨劇を追体験した。

「土曜セミナー」開催30回記念

 参加者はバスで都心から埼玉を北上し、群馬を目指した。これは当時の朝鮮人が死の逃避行でたどったコースでもある。 86年前、大震災が起こるや都心に戒厳令がしかれ、朝鮮人に対する追放策がとられた。憲兵司令部と東京憲兵隊の所在地であった九段に集められた朝鮮人は少人数の警官と多くの自警団員の監視するなか、数グループずつ数珠つなぎに縛られ、9月3日には埼玉に入った。その数2〜300人だったとされる。目的地は群馬の刑務所だった。姜館長によれば、当時の移送はさながら江戸時代の「囚人町送り」方式の様相だったという。

 「東京に火をつけた憎い犯罪者」「群馬の刑務所で刑死になる連中」。行く先々で群衆がいわれなき敵意の目を向けた。その怒りが頂点に達したとき、惨劇の幕が切って落とされた。当時の新聞報道などによれば、犠牲者数は熊谷で43人(一説には68〜79人)、本庄が86人(同101〜102人)、神保原は35人(同42人)だった。

 埼玉県や群馬県での虐殺は、東京でデマが沈静化した9月4日から6日にかけて起きた。4日には戒厳令が埼玉にまで拡大されたが、これは自警団の暴走に歯止めをかけるためだった。同じ戒厳令でも、東京とはまったく性格を異にしていた。しかし、警察の警備は圧倒的に少なく、「自警団の暴走を許す余地があった」というのが山田名誉教授の分析だ。

 また、山田名誉教授によれば、「殺す側に回ったのは、ひごろ朝鮮人と交流のなかった周辺住民だった。寄居町では朝鮮人の飴売りが犠牲になっているが、地元で顔見知りの住民は虐殺に加わっていない」という。この日のフィールドワークの参加者たちは,「初めて知った」事実に驚いていた。

 埼玉県内の熊谷寺(熊谷市)、長峰墓地(本庄市東台)、安盛寺(神保原)、群馬県藤岡市の成道寺(じょうどうじ)に建立、もしくは再建された4つの追悼碑では、一同で花を手向けた。

 来年は関東で最も多くの犠牲者を出した神奈川県でのフィールドワークを望む声が寄せられた。

(2009.5.13 民団新聞)
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