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忠清南道国体在日同胞選手団…李光馥団長に聞く
前人未到 5連覇へ
「チーム在日」の底力示そう


 10月7日から開幕する第97回全国体育大会・忠清南道大会で、在日同胞選手団長を務める李光馥氏(68)。9日の全国地方団長・中央傘下団体長会議で呉公太民団中央団長から委嘱され、闘志を燃やしている。在日同胞選手団は海外同胞部門総合で4連覇中。「前人未到」の5連覇をめざす李団長が意気込みを語った。

◆ ◇

 在日大韓体育会(崔相英会長)では1953年以来、累計9305人の在日同胞選手を韓国の国体に派遣し、また、国体を足掛かりに、これまでに157人の選手・役員が韓国代表として国際大会で活躍している。

 「すごいことだ。母国での国体参加を通じて在日青少年を育成することは素晴らしいシステムだと思い、選手団長を引き受けた。今回の国体で3〜4世の若い選手たちが忠清南道への愛情と在日韓国人としての誇りを感じとってもらえればうれしい」

 故郷は忠清南道の扶余郡。かつては軍人としてベトナム戦争に韓国派遣兵として参戦し、祖国と自由民主主義のために戦った経歴を持つ。

 解放後、韓国で働いていたが、83年に日本に渡り、駐仙台韓国総領事館の職員として長く勤務した。公務員として民団と本国との懸け橋的役割も果たし、在日同胞社会の安定と韓日交流活動に従事し、退任後は飲食業や不動産業を営みながら、故郷、忠清南道の発展に力を注ぐ一方、民団宮城の財政委員長も務めた。

 「民団の人たち、とくに1世の先輩たちが祖国と故郷発展のために身を犠牲にして貢献してきた。まさに本物の愛国者だと感じた。だから私も民団や故郷の発展を願い、微力ながらも貢献したいと思いました」

 来日から33年が経ち、すでに日本は第2の故郷だ。

 「日本は本当に住みやすく、いい国だと思う。しかし、今日の豊かな在日同胞社会があるのは日本での逆境を跳ね返して成功し、今日の民団組織を日本全国で築き上げた1世、2世たちの苦労があったからと痛感している。まさに先人たちの血と汗と涙のおかげです」

 李さんにとっても在日同胞の国籍多様化や3〜4世たちの民族意識の希薄化には危機感を感じている。

 「私が言うまでもありませんが、先人の財産を使うだけではなく、心から感謝して、さらに発展させるため、今1度、若い世代が奮起しなければならないと思います。その意味で在日同胞次世代たちの国体参加は在日社会の活性化にもつながるし、祖国との一体感を実感できる素晴らしい機会だと思います」

 リオ五輪に出場した柔道の安昌林や、昨年のサッカー女子ワールドカップの康裕美など、在日3世アスリートたちが、韓国代表として世界の舞台で活躍している姿は、最高のモデルケースだ。

 「こうした活躍がこれからも続き、在日の存在が大きく示され、その相乗効果で次の青少年たちに新たな愛国心が育まれることを期待しています」

 在日同胞選手団はサッカー、ボウリング、テニス、テコンド、卓球など海外同胞の部11競技のほか、柔道、水泳、トライアスロン、ラグビーの国内4競技に、あわせて104人の選手を派遣する。

 注目は、高校1年でインターハイを制し2020年東京五輪での韓国代表も期待される女子柔道の金知秀や、24年ぶりに派遣するラグビー。ラグビーチームのメンバーには日本の大学や社会人リーグのトップチームで活躍する選手も含まれ、19年W杯東京大会の韓国代表選手入りを目指す。

 李団長自身も少年時代はサッカーに没頭しており、韓国在住中は「早朝サッカー」といわれるシニアの草サッカーチームでガンガン走っていたスポーツマンだっただけに、スポーツ観戦は人一倍好きだ。

 「どの競技も楽しみです。母国の舞台でのびのびとプレーし、『チーム在日』の底力を見せてほしい」

(2016.9.28 民団新聞)
 
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