百済ゆかりの妙見菩薩を祀る妙見宮七星殿(東京都西多摩郡日の出町)で3日、恒例の「おまつり」が行われた。妙見宮の摂待寺である東光院本堂前の仮設ステージでは関連イベントがあり、金順子韓舞楽芸術団がサムルノリで五穀豊穣を祈った。今年で27回目。 韓国伝統芸術の公演は「ここらへんではまず見られない」とされるほど珍しいだけに、カメラやビデオを手に近隣から多くの住民が集まった。とりわけ、舞楽団でチャンゴを学ぶセットンチョゴリを着た児童による韓国童謡メドレーが好評だった。 妙見宮は7世紀、関東地方開発の勅命を受けて武蔵国に移住した百済系豪族が、大和斑鳩の法輪寺の妙見菩薩を勧請して祀ったのが始まりとされる。1887年に大火事で全焼したものの、韓国の資材と職人によって87年3月に再建された。 (2014.5.14 民団新聞) |