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歳酒は長寿と邪気払い
ソルナル
家族で迎える正月
韓国人にとって、1年を通して最も重要な祝祭日の1つになる正月のソルナル(1月1日)は1986年、韓国政府から「民俗の日」に制定された。日本では旧来通り旧正月を祝う在日同胞もいるが、最近では新正月を祝う場合が多くなっている。正月料理として作られる歳饌(セチャン)をはじめ、この日に欠かせないトックなど数種もの正月料理を親族で囲む味は、格別のものだ。
ソルナルの朝早く、韓服に着替えた親族たちが最初に行うのが、先祖4代をまつる正朝茶礼(チョンジョチャレ)だ。
正朝茶礼は元旦の朝早くに行われる祭祀のことで、この時、茶礼のために作るご馳走の歳饌と歳酒(セジュ)が霊前の供物として供えられる。
正月料理の代表とされるトックは、祖先への正朝茶礼で必ず供えられる。
トックはうるち米の粉を蒸してからつき、棒状にのばしたもので、斜めに切った餅と肉の入った韓国の雑煮。新年に食することから、年齢を加える(重ねる)と意味づけ、大人は子どもに年齢を尋ねる時、「今年でトックは何杯食べたのか」と聞く。
歳饌は一般的に薬食(ヤクシク)、餅(特に引切餅)、団子、煎(ジョン、卵のつけ焼き)類、牛肉を蒸し煮して薄く切った片肉、菓子、果実、伝統飲料のシッケやスジョンガ、水キムチ、醤油キムチなどを作るが、茶礼をする家としない家によって品数は異なる。
トックのスープは、ソウルなどでは牛肉を用いるが、地方によっては鳥やキジ肉を使用するところもある。
餅は農耕文化の伝統を持つ韓国の代表的な伝統食の1つで、上古時代から行われた各種の祭天儀式では、供物として用いられたとされる。今日における告祀、部落祭などでも蒸し餅を供える風俗として受け継がれている。
また、歳祀、喜礼などで飲む酒は、1年中病気と邪気を払い、長寿の効があり健康と幸せを願うという意味がある。
また、もち米に栗やナツメ、松の実、蜂蜜、ゴマ油、醤油などを混ぜ合わせて蒸した薬食は、上元(旧正月15日)に食すと1年中、幸運に恵まれるといわれ、新羅時代からの風俗とされている。
これは、新羅時代に第21代=智王が、カラスが飛んできて災いがあることを警告してくれたことから、カラスへの恩返しの意味で、旧正月15日をカラスの忌日(命日)として薬食を作らせ、祭祀を執り行ったことから由来している。
そして、茶礼が終わると年長者の順に年賀のあいさつである歳拝(セベ)を済ませる。歳拝の後にはトックをはじめ、親族一同が某まり歳饌を囲んで朝食をとりながら、さまざまな民俗遊戯に興じ、そして子どもにお年玉(歳拝トン)や菓子をあげるのが習わしになっている。
(2002.12.04 民団新聞)
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