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李明博大統領は21日、福田康夫首相と首脳会談を行った。両首脳は両国が歴史を直視し、未来に対するビジョンを持ち、国際社会にともに寄与していくことにより、両国関係をいっそう成熟したパートナーシップ関係に拡大し、「韓日新時代」を切り開いていく決意を確認した。
■首脳外交の活性化
両首脳は「シャトル外交」の重要性を確認。本年後半の双方の都合の良い時期に首相が韓国を訪問することで合意。大統領は首相の招待により、７月９日の主要国首脳会議の拡大会合に出席することを確認。両首脳は、国際会議の場においても、頻繁に会談を行うことで一致。
■交流の拡大・強化等
両首脳は、韓日ワーキングホリデー制度の適正な利用を確保し、双方の青少年による利用を拡大するための措置をとりつつ、韓日それぞれの参加者上限を09年には現在の倍となる年間7200人に拡大するとともに、12年までに１万人に拡大することとし、話し合いを継続することで合意。
両首脳は、今後３年間で新たに1500人の大学間の交流協定に基づく留学を韓日政府が支援する「韓日大学生交流事業」の開始で合意。韓国から日本への留学生は、素材産業、部品産業分野等に関連する学部に重点を置く。
大統領は、在日韓国人の地方参政権付与のため、日本側の積極的な努力を要請。首相は、国会等での議論の行方に引き続き注意を払っていきたい旨述べた。
■経済協力の強化
両首脳は、韓日経済連携協定（ＥＰＡ）／自由貿易協定（ＦＴＡ）が両国の経済関係の強化に重要な役割を果たすであろうという認識を共有し、同協定締結に向けた検討および環境醸成のための実務協議を６月中に開催することで一致。
両首脳は、韓日間の相互投資拡大への期待を表明。大統領は日本企業の対韓投資促進のため、韓国に「部品・素材専用工業団地」の設置を検討する意図を表明。両首脳は、部品、素材の分野における産業間交流のため両国の関係機関間でミッションの派遣や展示商談会などの実施について検討を促すことで一致。
■北韓問題での協力
両首脳は、07年10月３日に６カ国協議で合意された「第２段階措置」が早期に完了することが重要であるとの認識で一致するとともに、韓半島の非核化や北・日関係、北・米関係の正常化などを記した６カ国協議共同声明の完全な履行に向け、韓日、さらには韓日米３カ国間で、いっそう緊密に協力していくことを確認。
首相は、大統領の「非核・開放・3000」政策について支持の立場を表明。首相は、北・日平壌宣言にのっとって、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して北・日国交正常化を早期に実現するとの方針を説明。大統領は理解と支持を表明。
■国際課題での協力
両首脳は、韓日中３カ国間の地域協力の重要性を確認。首相は、昨年11月の韓日中首脳会議での合意を踏まえ、他の国際会議から独立した形では初めてとなる韓日中首脳会議を、08年の韓日中協力の議長国である日本で本年中に開催することを提案。大統領はこれを支持。両首脳は、韓日米３カ国間で幅広く国際問題について意見交換を行うとともに、いっそう協力することで一致。
（2008.4.30 民団新聞）
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