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<読書>日韓友好の罪人たち〜学問的試論のすすめ…反日・嫌韓の構図にメス
 韓日関係がどんなに悪化しても、「最悪の事態に至らない方策」を探し出すのが、学者やジャーナリストの役割であり、「異なる意見の主張を認め、発言の機会を与える」のが民主主義だとコリアンウオッチャーの著者は言う。

 本書で13の理論を用いて韓日関係の問題点を分析している。まずは「二項対立の理論」だ。日本人と韓国人、反日と嫌韓に代表される構図を指し、支配者=悪、被支配者=善と単純分解する考えを「神話の創造」と否定し、真実を求めるのが「クリティカル・セオリー」で、70年代の韓国で両極化を批判する動きがつくられた。

 次にステレオタイプ。80年代まで日本では「韓国は軍事独裁、自由も食料もない」「北朝鮮は立派な指導者の国、自由はないが、食料はある」という間違ったステレオタイプが横行した。

 誤解のステレオタイプを打破すれば、「韓日友好は可能だ」と指摘する。

 このほか、昨年末に韓日間で合意した慰安婦問題については、マックス・ウェーバーの『職業としての政治』から「理想の政治家は『心情倫理』と『責任倫理』を融合できる人物」という言葉を引用し、両首脳が「韓日関係改善」という「責任倫理」を優先しながらも、「心情倫理」に配慮する絶妙の解決を導き出したと評価した。

重村智計著
風土デザイン研究所
800円+税
011(209)9750

(2016.12.7 民団新聞)
 
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