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「世界韓人の日」ソウルで記念式
【ソウル】「世界韓人の日」記念式が２日、ソウル市内のホテルで各国の韓人会長ら約500人を含む1000余人が出席して開かれ、韓国人の矜恃を高めた功労者が表彰された。在日同胞社会からはバイオリン製作者の陳昌鉉さんに無窮花章、民団中央本部権益擁護委員長の朴昭勝さん（民団広島県本部前団長）に冬栢章が授与された。
陳さんは「受章の可能性を知らせる大使館からの電話を受けた数日後、権哲賢大使夫妻が工房を訪ねて来られた。職人にはこういう章は縁がないと思っていたが、韓人の日にいただき、祖国は私を見捨てなかったという思いがこみ上げ、ジーンときた」と吐露した。夫人の李南伊さんは「信州の丸太小屋から始まってから47年が過ぎた。李明博大統領をはじめ韓国政府の方々に感謝したい」と言葉を添えた。
陳さんは明大夜間部在学中、航空工学者の糸川英夫博士から「300年前の名器であるストラディバリウスと同じものをつくるのは不可能」と聞き、「ストラディバリウスの再現」を決意。木曽で大きなバイオリン工場近くのあばら屋に住み、作る過程をのぞき見しながら独学で学んだ。
79年、米国ペンシルバニア大学で開かれた「国際バイオリン・ビオラ・セロ（チェロ）製作者コンクール」で６部門中５部門で金賞を受賞。世界に５人しかいない「無鑑査マスター・メーカー」の称号を贈られた。
冬栢章を授与された民団中央本部権益擁護委員会の朴昭勝委員長は「多くの先輩や同僚らに支えられて民団活動にまい進できた。その人たちを代表してもらったものと受け止め、改めて感謝したい」と語った。
柳明桓外交通商部長官は「建国60周年の年に開かれる今年の大会は特に意義深い。700万海外同胞は南北韓の人口の10分の１を占める。居住国でも模範的な生き方を通して韓国人としてのプライドを示してきた。人的財産である皆さんへの支援を惜しまない」と表明した。韓昇洙国務総理も「政府は皆さんの本国参政権問題に関心をもつとともに、今後も母国との緊密な関係を望む」と激励した。
会場では建国60周年とともに歩んできた海外同胞の歴史をまとめたＤＶＤが上映され、在日同胞の学徒義勇軍出征、オリニジャンボリーが紹介された。
（2008.10.8 民団新聞）
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