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朝鮮朝時代の天翼など…韓日の交流展示会
交流展示会場
 韓国の(社)アジア民族造形学会(朴充美会長)と日本のアジア文化造形学会(日原ともこ会長)の国際学術交流展示会「東アジアの新しい風になろう」が2日までの9日間、東京・新宿区の韓国文化院で開かれた。

 両団体は今までに国際学術大会、国際交流展示などを通じて10年以上、韓国と日本の伝統工芸技術の交流を深めてきた。

 参加者は韓国の無形文化財、名匠、技能伝授者と日本の国画会会員などの工芸作家58人。

 ひときわ目を引いたのは、重要無形文化財第89号の針線匠(裁縫技術者)が再現した朝鮮朝時代の武官、申景裕が着用した天翼、そして、アジア文化造形学会名誉会員である瀧田項一さんの「双魚文深皿」だ。

 日本のアジア文化造形学会の小島貞二副会長は「天翼は力がみなぎっている。モノを創作する人間にとってはそこがいちばん感じるところ」と感想を述べた。また「双魚文深皿」の原料は会津若松の本郷でとれた原石を窯のある栃木・那須烏山市に運び、粉砕・生成し、粘土状にしたものを使用。設備を整えることが大変であることから、このような工程を経て制作する陶芸家は日本では他にいないという。

 会場には工芸品や陶磁器、刺繍など幅広い工芸作品58点が展示され、来場者は食い入るように見つめていた。

(2016.9.7 民団新聞)
 
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