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ソウル市竜山の国立中央博物館は最近、新装された高麗室で、江原道原州で出土した高麗の「鉄造阿弥陀仏」を初めて公開した。
台座を低くして観覧者の目の高さに合わせ、後ろ姿まで見ることができるように展示した。ソ・ユンヒ学芸研究士は「高麗の地方勢力を動員して作った。首都開京(現在の開城)の華麗かつ貴族的な文化とは異なる土俗的な仏像の顔が、まさしく高麗の地方文化の特徴」と語った。
同博物館は今回、常設展示館の高麗室と渤海室を新装した。展示遺物約770点のうち、230点余りが初公開という。高麗室は、時期により第1室と第2室に分けられた。第1室は、開京の貴族文化と明確な地域色を有していた地方文化とを対比した展示になっている。
14年に国立中央博物館会が日本から購入して同博物館に寄贈した螺鈿の経箱、青磁、貴金属などは、高麗王と門閥貴族の洗練された文化を物語る。
一方、鉄造阿弥陀仏に代表される地方の遺物には、土俗的でありながらも個性の強い、高麗の味が感じられるという。
(2016.2.10 民団新聞) |
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