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対保守速報との裁判に勝訴しました。「大丈夫、勝つ!」と、自分に言い聞かせていたものの、判決が出るまでは不安もありました。ひとまず、良かったです。日を重ねるごとに、じわじわとその喜びを感じています。
裁判が始まったばかりの時の支援者集会で、民族学級で講師をしていた時の先輩であり、いまもずっと民族講師をされているオンニから話がありました。
民族学級の授業や行事、子どもたちがチョゴリを着てはにかむ写真。それらを民族教育に関わる人たちや保護者などがブログなどにアップしたところ、いつのころからか「2ちゃんねる」やまとめサイトなどに転載されそこに誹謗中傷が書きこまれるようになりました。多くの被害者は2次被害を恐れ、ブログを閉鎖し、悔しさを噛みしめながらも泣き寝入りせざるを得ませんでした。
自分もネットやまとめサイトで被害にあいました。その回復はもちろんだけど、自分が訴えることで、在日をはじめ、外国にルーツのある子どもたちが民族教育をのびのびと受けられる、それを安心してネット上でも発信できる社会を取り戻したいという思いもありました。
また、今回の判決では、保守速報のまとめが人種差別や女性差別の「複合差別」であることが、対在特会との高裁判決に続いて認められました。さらに、これらのまとめが人種差別や女性差別、日本の地域社会からの排除を扇動したこと、すなわちヘイトスピーチであることを理由として、『名誉感情、生活の平穏及び女性としての尊厳を害した程度は甚だしい』とされました。この判決が、マイノリティの生活の平穏と尊厳が守られる、そんな社会への第一歩になればと願っています。
(2017.11.29 民団新聞) |
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