朝鮮王朝末期から第2次大戦までの韓半島で発行、使用された切手や郵便物を展示する「韓国切手展」が19日までの3日間、東京・墨田区のすみだ産業会館で開かれた。 同展は、今回65年を迎えた全日本切手展の併設展。毎年海外から1カ国を選定して文化や歴史を紹介するもので、今年は国交正常化50周年を迎えた韓国になった。 1945年の解放から53年の韓国戦争休戦までの歴史をたどったコレクションを出品した内藤陽介さん(郵便学者・作家)は「切手や郵便物には当時の出来事が表われる」と指摘し、「社会の変動が激しいと切手の絵に出てくるのが特徴だ」と話した。 解放1周年の記念はがきには、人々が日章旗を踏みつけながら太極旗を振りかざして歩く姿が描かれている。 韓国を中心とした通信網の発達史を示す「朝鮮における日本局と諸外国の郵便活動1876‐1909」をはじめ、「北朝鮮最初期の切手」「大韓帝国の郵逓葉書」「韓国戦争参戦国感謝記念切手」「韓国解放切手と解放葉書」などをテーマにした約7000点が紹介された。 (2015.7.29 民団新聞) |