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強制収容所の実態映画と証言で告発…東京で特別先行上映
上映後のトークショーで国際人権団体を主宰する土井香苗弁護士の質問に答える申東赫さん(左)

 北韓の完全統制区域、14号管理所(平安南道价川市外東里)の知られざる実態を当事者証言で浮き彫りにしたドキュメンタリー映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」(マルク・ヴィーゼ監督)が26日、東京の明治大学駿河台キャンパスで特別先行上映された。上映時間106分。

 映画の主人公、14号管理所で生まれ育った申東赫さんへのインタビューが中心。申さんの告白については同収容所の司令官と警備員が淡々と裏付け証言している。アニメーションや実写を入れながら、申さんの収容所脱出までのいきさつを静かなタッチで描く。しかし、この静かさが事実の重さを伝えてくれる。

 当時14歳の申さんが、実母と兄の公開処刑に立ちあいながら「なにも感じなかった」というくだりは象徴的。生まれた時から罪人の境遇に置かれ、家族の愛情に触れる機会がなかっただけに、収容所からの脱走を企てた親兄弟を憎んでも、泣くことはできなかった。そう教えられてきたのだという。

 上映後、申さんは「収容所にいれば、公開処刑は日常茶飯事。家族とはなんなのかも教えられなかった。北朝鮮を脱出してから家族どうし愛し合い、支え合う姿を見て,いまになって涙することがある」と淡々とした表情で語った。

 脱北して韓国に入国してからもしばらくは悪夢にさいなまされていたが、いまは比較的症状も安定しているという。目下の夢は生まれ育った故郷に戻り、自給自足の生活を送ること。そのためにも1日も早い強制収容所の廃絶を目指して世界各地の人権機関で証言活動を続けている。

 一般公開は3月。東京・渋谷のユーロスペースは1日スタート。名古屋は15日から4月11日までシネマスコーレ。大阪では29日からシネ・ヌーヴォで。以降、全国で順次公開の予定。民団後援。

(2014.1.29 民団新聞)
 

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