ユニバーシアード光州大会のアーチェリーで世界を圧巻した韓国勢。リカーブ女子個人の決勝はキ・ボベとチェ・ミソンによる韓国勢決戦。延長ショットオフまで死闘を展開した2人の選手が使っていた弓は韓国ブランド品だった。 今大会、韓国アーチェリー代表の半数が使っていたこの弓は、韓国内の中小企業「WIN&WINスポーツ」が制作した逸品だ。同社の弓は今、五輪やアジア大会、世界選手権などの国際大会に参加した選手の約60%が愛用しており、世界最高と評されている。 12年ロンドン五輪でも参加選手325人中、半数以上の169人が同社製の弓を使用。それまで市場を牛耳っていたのは米国のホイットと日本のヤマハ。 同社の朴ギョンレ社長(59)は70年代に国家代表を務めた後、88年ソウル五輪では男子チーム監督として団体戦金メダルを導いた韓国アーチェリーの第一世代だ。 監督を退いた後、「世界最高の弓を作りたい」との夢を持ち、93年に会社を設立した。当初は欠陥が多く全品回収など試行錯誤を繰り返したが、選手やOBたちの助言を聞きながら粘り強い研究開発で製造技術をアップグレードさせた。00年シドニーと04年アテネ五輪で2連覇したユン・ミジンもこの弓を手にしたことから、各国が注目、今やメダル量産の弓として括目されている。 (2015.7.15 民団新聞) |