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韓国作品4冠に輝く 東京国際映画祭と協賛企画(04.11.3)
800人の報道陣に微笑むイ・ビョンホンとチェ・ジウ
 今年で17回目を迎える東京国際映画祭が10月23日から31日、東京・六本木ヒルズと渋谷Bunkamuraで開催された。才能ある若手監督の育成を目的としたこの映画祭と協賛企画には今年、韓国ブームを盛り上げる一因となった話題作18本が上映され、韓日両国から在日をヒーロー、ヒロインに配した作品も登場、日本映画界で韓流と在日ウェーブの相乗効果が増幅する期待感を広げる、華々しい映画祭となった。

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在日ウェーブと相乗
イム・チャンサン監督 最優秀監督賞に

 公開前の話題作をいち早くチェックできる人気企画に、イ・ビョンホンとチェ・ジウの2大スターの共演が韓国でも話題を呼んだチャン・ヒョンス監督の美人三姉妹と一人の男を巡るラブ・ストーリー「誰にでも秘密がある」(11月27日公開)が登場。韓国観光公社のCMやドラマ「美しき日々」でもお馴染みの主演2人は国賓級の待遇で来日した。10月29日、六本木ヒルズで開かれた記者会見には、期間中最も多い国内外の報道陣800人以上が殺到。30日には映画本編がVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズで上映され、舞台あいさつもあるとあって、チケットは完売状態。韓国トップスターの来日に、六本木ヒルズは熱気で包まれた。

 世界59の国と地域からエントリーされた310本の中から選出された15本の作品からグランプリを決定するコンペティション部門には韓国からはヤン・ユノ監督の「風のファイター(韓国公開バージョン)」(05年公開予定)とイム・チャンサン監督の「大統領の理髪師」(05年新春公開)が上映された。

 「大統領の理髪師」は60年代、ソン・ガンホ演じる平凡な床屋がある日突然、大統領の理髪師に指名される。圧制の時代を生きた家族3人の情愛をコミカルで感動的に描いた作品。この作品でイム・チャンサン監督は最優秀監督賞と観客賞に輝いた。

 アジアの風部門では5作品が上映され、30代の男2人の恋の冒険を描いた「可能なる変化たち」が最優秀アジア映画賞を、チェ・ミンシク主演作「花咲く春が来れば」がコンペティション特別枠を受賞した。

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在日を主人公の作品…苦闘の中に娯楽性も
韓日映画の新時代反映

 10月25日から29日の間、東京国際映画祭の協賛企画である「コリアン・シネマ・ウィーク」が東京・銀座で開催された。心優しい内気な青年の恋を描いた「星」や「オグ」など5作品がお目見えした。

 その他、協賛企画として東京国際女性映画祭では2作品、東京国際ファンタスティック映画祭では「TUBE」など3作品が上映された。「TUBE」主演女優のペ・ドゥナは山下敦弘監督の日本映画「リンダ リンダ リンダ」で主演を務めることが決まっている。

 また、韓国からは活劇「風のファイター」が、日本からは特別招待作品部門で井筒和幸監督の「パッチギ!」(05年春公開)が上映された。

 「風のファイター」は大戦時に渡日し、差別や貧困と闘いながら空手道を極めた極真空手の創始者で日本では大山倍達として知られるチェ・ペダルの物語。華麗な格闘シーンは日本の映画関係者からも高い評価を得ている。

 「パッチギ」は「頭突き」や「乗り越える」という意味の韓国語。60年代の京都。ケンカ相手の朝鮮高校で出会ったキョンジャに一目惚れした日本人の少年・康介は、国籍の違いに戸惑いながらも朝鮮語を覚えようとし「イムジン河」を練習するが…。無軌道な若者たちが不条理な社会の波にのまれながら、大人へと歩み出す姿を描いた「パッチギ!」は青春映画代表として選出された。井筒監督は「パッチギ!」を「日本人にとって衝撃的な内容」だという。釜山映画祭では審査員の韓国の若者たちが彼らにとって日頃馴染みの少ない在日を描いたこの物語に涙を流したそうだ。

 東京国際映画祭への出品はなかったが戦後日本のプロレス界のスーパースター、金信洛をソル・ギョングが演じた「力道山」(05年6月公開)や梁石日のベストセラー小説を崔洋一監督が映像化した「血と骨」(11月6日公開)など在日を主人公とした映像作品も満を持している。

 特筆すべき点はこれらの多くが内向的で政治色の強いものではなく、商業ベースで通用する娯楽作品に仕上がっているということだ。

 映画を作品として成り立たせるには、プロットや登場人物の心の機微が当然必要となる。

 日本でヒーローと崇められた大山倍達や力道山の苦悩や出自を、これらの作品で初めて知る日本人も多いことだろう。

 これら作品は、在日特有の問題を突き破り、エンターテインメントの領域に到達させることで、逆に観客の無意識下に問題を喚起させているのではないだろうか。

 韓国作品が全12の賞のうち4つを獲得し、韓国人俳優が日本人タレントの記者会見でも集まらないほどの数の報道陣に取り囲まれる。在日のヒーローやヒロインが韓日両国でタブー視されることなく描かれ、それらが我々だけでなく日本、そして世界中の人々に娯楽映画として感動を与える時代がいつのまにか到来していた。世界各国の映画が上映されるなか、最も身近な韓日作品の新時代を感じさせられた9日間だった。

(2004.11.3 民団新聞)
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