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とっておき!?韓日通訳秘話《1》…朴輝さん(上)
「ひたすら実践経験を積んで20年余」と話す朴輝さん
お偉い方、延々10分の冗舌…5秒に仕上げて喝采

 韓日の通訳・翻訳を生業としている者として、昨今の「韓流ブーム」でさぞかし稼いでいると思われがちだが、一介の実務翻訳者の私には「韓流」は無縁の世界である。

 そもそも翻訳・通訳と言っても守備範囲は様々。「韓流」で潤っているのは主に映画やドラマの字幕など「映像翻訳」に携わっている人たちだ。もっぱら実務翻訳と会議通訳で食い扶持を得ている私とは畑が違う。

 国家試験のある通訳ガイドを除いて特別な資格は必要なく、自ら名乗れば誰でもその日から翻訳・通訳者として仕事ができるが、この世界、何より経験がモノを言う。

 看板を掲げたとしてもそれで食って行けるようになるまでが大変。かくいう私も、翻訳・通訳者になるための特別な勉強はしておらず、ひたすら実践経験を積んで20年余り…なんとか明日のことを心配しなくてもよくなったのはつい最近のことだ。

 この世界に踏み込んだのは、ソウル修学中の1980年に民団の春季学校をスタッフの一人としてお手伝いし、偉い人のスピーチの通訳を任されたのがきっかけ。

 春季学校には色々な思い出があるが、とある見学先で、その地方の偉い人のスピーチを通訳した時のことが今も強く記憶に残っている。腹ペコの学生たちを前にしてその偉い人はろくでもない話を延々と続けたのだ。おそらく10分ほども続いたスピーチの通訳を、まだ若かった私は5秒ぐらいで終わらせてしまった。学生たちからはヤンヤの喝采を浴びたし、本人を含めて誰からもクレームはつかなかった。

 勿論、プロの通訳者には許されないことだが、今考えても間違っていなかったと思う。

 通訳は単に言葉を置き換える作業ではなく、話し手と聞き手のコミュニケーションを助けることが仕事。延々と訳し続けても、怒りがつのるだけで誰も喜ばなかったはず。その意味で、あの時の通訳は「一世一代の名通訳」だったと今でも思っている。


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 朴輝(パク・フィ)

 1955年8月京都市生まれの在日2世。ソウル大学校経営大学卒業後、82年4月から韓国民団中央本部に勤務。その後、在日韓国青年会京都本部勤務を経て、85年8月株式会社KJサービスセンター(翻訳・通訳・出版等)設立に参加(取締役)、91年9月に独立しリップス(翻訳・通訳)を設立(代表)現在に至る。

(2005.09.14 民団新聞)
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