■志位和夫・日本共産党委員長 村山談話継ぎ慰安婦に対応 私は、日韓の本当の心の通った友好を築こうとすれば、過去の歴史に正面から向き合い、過ちを真摯(しんし)に反省し、未来への教訓として生かすことが何よりも大切だと考えています。 最大の懸案となっている日本軍「慰安婦」問題については、被害にあわれた女性の方々の人間としての尊厳が回復される解決が必要であります。 ヘイトスピーチの問題は、たいへん恥ずかしい問題であり、これが在日韓国人の方々をどれだけ傷つけているか計り知れません。政治が立法措置も含めて、これをなくす断固たる姿勢を示すことが必要であります。 私は、昨年10月、日韓議員連盟の一員として韓国を訪問し、青瓦台で朴槿恵大統領とお会いし、日韓・韓日議員連盟の合同総会に出席する機会がありました。 そこでもさまざまな交流がありましたが、日韓両国の国会議員の努力によって立派な「共同声明」が採択されたことを私たちも喜んでいます。 いろいろ大事な内容が盛り込まれていると思いますが、とくに私は二つの点が大事だと考えています。 一つは、「村山談話」、「河野談話」を引き継ぐとともに、「それにふさわしい行動を取る」と明記されていることです。もう一点は、「慰安婦」被害者の「名誉回復と心の傷を癒やすための措置を早急に取る」ということが明記されていることです。 私はこうした「共同声明」が全会一致で採択されたことは、日韓のさまざまな諸懸案の解決に向けての大きな一歩だと考えています。 最後に、永住外国人の地方参政権の実現の問題について、私たちは超党派で力を合わせ、知恵を絞って、この実現に向けて努力します。 |