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絆の軸にこれからも…民団65周年式典各界メッセージ


65周年記念事業のひとつの次世代母国研修に参加した青年会員たち

 65周年の今年、民団が2大運動・3大事業を掲げスタートを切った直後、東日本大震災が襲った。今期前半は被災者救援と復興支援に集中したといっても過言ではない。それでも次世代育成事業をはじめ、基本課業を粘り強く推進してきた。式典では被災地の関係者や次世代本国研修参加者らから、感謝と激励のビデオメッセージが寄せられた(抜粋・要約)。

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母国研修の若者から

次代は私たちの力で
触れ合いの感動を忘れず

 次世代母国研修に参加した青年会員たちの、民団への眼差しはけっこう熱い。

語り合いが成長の力に

 民団の行事に初めて参加したのが、2004年のオリニジャンボリーという韓麗さん(19・神奈川)。「初めての母国訪問でもあったが、同じ在日の子たちやオンニ、オッパたちと触れ合い、いろいろなことを語り合った。あの大きな感動は今も忘れません」と当時を思い浮かべながらこう語った。

 「あの時があったから今、青年会に参加している。たくさんの同胞と共通の関心事を話し合える場ができ、今とても充実している」。「祖父たちが築き上げてきた民団というありがたみを胸に、次世代の一人として韓国・民団とともに力強く成長していきたい」

本当の仲間大切にする

 李奈美さん(24・神奈川)も「今までは、あまり民団行事に参加したことがなかった。今回の次世代母国研修によって多くの同胞の友人ができ、本当の絆というものを感じた」とし、「将来、結婚して子どもが生まれたら、わが子にも同胞のつながりの大切さをしっかりと伝えたい」と夢をふくらませた。

しっかりと背負います

 また、東日本大震災の被災地、福島県から参加した金南孌さん(22)、南琳さん(21)姉妹=写真は、震災時の救援活動に感謝しながら「これからの民団は、私たちがしっかりと背負っていきます」と、心強い言葉をおくってくれた。

同胞の輪を広げる決意

 李夏龍さん(27・神奈川)は青年会の冬の「ホワイト・キャンプ」というスノーボード旅行が初参加。

 「その時まで同胞という言葉に親しみがなかった。同じ立場の参加者たちと出会うと次々に親近感がわき、居心地の良さを感じた」と言いながらも、しかし「楽しいことだけでなく、在日として深いところも語り合えた。同胞の輪を広げていくことが僕ら次世代の役目だ」と決意を込めた。

先輩たちはすごかった

 青森県から参加した金修永さん(25)は「これまで65年間、民団を守ってきた先輩たちは本当にすごいなと思うし、お疲れ様と伝えたい。時代が変わるとともに役目も変わっていくと思う。自分たちの役割をしっかり考えながら、これからの民団発展に参加していきたい」と結んだ。

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大震災の被災地から

不可欠な民団の力
宮城県知事 村井嘉浩氏

 東日本大震災で宮城県は大きなダメージを受けたが、韓国政府と民団の皆さんに大変温かい支援を頂き、県民を代表し心より感謝したい。

 とくに5月、李明博大統領自らが仙台空港に降り立ち、被災地をまわって花を手向け、被災者一人ひとりの手を取って励ましてくれた。県民みんなが涙を流しながら喜んでいた。

 民団はこの65年間、韓日の懸け橋として文化交流、国際親善など数えあげたらきりがないほど尽力されてきた。宮城県も互いのイベントにエールを送りあうなど、民団とは大変良好な関係を続けている。さらにソウルに県の事務所も開設した。

 これからも韓国と日本、韓国と宮城県が良好な関係を築いていくためには、民団の力が不可欠。韓国と日本、そして宮城県が元気になるよう、みんなでがんばりましょう。

共生の理念に感銘
岩手県知事 達増拓也氏

 65周年、本当におめでとうございます。民団には、長年にわたって本県における日韓友好親善や地域経済発展などに貢献していただき、深く感謝しています。

 そして、東日本大震災でも救援物資をはじめ義援金など温かい支援を寄せていただいた。心からありがたく思います。

 岩手県では世界遺産に登録された平泉を通して、あらゆる生命を尊び、共に生きるという理念を県民が大切にしながら、復興に取り組んでいます。

 民団も65周年を契機にさらに連帯を強め、いっそう発展することを祈ります。

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「民団は私たちの支え」同胞の愛ひしひし
宮城県女川町 申末子さん(67)

 津波によって家も店も失ったが、子どもたちの命が助かっただけでも感謝しないと。

 着の身着のまま避難所にたどり着いたが、一緒にいた日本の人たちには身内や仲間たちが大勢見舞いに駆けつけたのに、私は韓国人だから、あまり知り合いもいなくて寂しかった。

 その数日後、宮城の団長や中央団長ら民団の人たちが私を訪ねてきてくれたとき、本当に父ちゃんと母ちゃんが来てくれたようで胸が熱く、張り裂けそうになった。

 しかも、靴や衣類などたくさんの物資を運んでくれ、本当にありがたかった。同胞愛ってこういうものだなあと、ひしひしと感じた。そのときの衣類などは今でも大切に愛用しています。

 避難所に民団が運んでくれた大量の飲料は、私にとっては大きな誇りでした。水は本当に大切でしたから。「私の国の人たちは、こんな事をみんなにしてあげるんだぞ」と自慢したかったし、民団の力ってすごいなあと感じた。

 65周年の民団にまずおめでとうと言いたい。そしてありがとうと伝えたい。民団という同胞の母体があったからこそ当時、私の父母たちは日本の中で苦労を乗り越えて私たちを育てることができたと感じている。

 子どもの頃は親に連れられ頻繁に民団行事に行ったが、こっちに嫁いでからは、参加できないでいた。でも、韓国人としての血が騒ぐというのかな。実はひと月に一度、仙台に行くついでに民団で韓国舞踊を習おうと思っていた。その矢先の大震災だった。

 韓国人として恥じぬよう、地元の人たちと仲良くすることを心がけ、地域の奉仕活動も率先しながら生きてきた。

 この年齢になって民団に何もできないので、遠く田舎の女川町から民団みなさんの活躍と発展を祈るばかりです。

(2011.11.23 民団新聞)
 

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