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韓国語で落語…同胞の笑福亭銀瓶がソウルで公演(05.4.13)
笑福亭銀瓶さん
韓国語特訓の成果問う…在日3世落語家の笑福亭銀瓶さん
「血と骨」見て民族に目覚める



 【大阪】「韓国語落語」という独自の芸域を切り開いた在日3世の噺家、笑福亭銀瓶(ぎんぺい)さん(37)が9月に韓国で初公演する。ネタは2月に白頭学院と大阪朝鮮高級学校の特別授業でもお披露目し、好評を博した古典落語「動物園」などを予定している。日本独特の話芸を韓国語で伝えるという難しさは、人知れぬ努力と在日としての民族的な自覚を胸に乗り切ってきたという。

 公演は9月、ソウル市内の女子大学で行うことが決まっている。韓国には落語のような芸はない。最大の問題は笑ってもらえるかどうかだが、「動物園」に登場する虎は韓国では強い動物のシンボル。筋も分かりやすいことから主要なネタとして選んだ。

 台本は行きつけの焼肉店店主、金亮健さんに翻訳を頼み、毎夜、金さんから特訓を受けた。1カ月間というもの、電車に乗っていても、道を歩いていても、頭の中で「動物園」のネタを演じることでマスターした。

 88年、20歳のとき笑福亭鶴瓶さんに弟子入り。師匠は「君は在日韓国人だから、韓国語を勉強しておきなさい」と勧めた。銀瓶さんは民団兵庫県本部主催の韓国語講座に通ったが、当時はそれほど大事なものとは思っていなかった。

 昨年11月、映画「血と骨」を見て「民族の魂、国の血が流れていることを実感した」。

 韓国語のテキストを買い求め独学を始めた。毎日のように読み、書き、耳で聞き、話してみることを繰り返していくうち「韓国語のリズムが落語にあっていると感じた」銀瓶さんは、「日本の落語を韓国語で演じることは、韓国に日本の文化を紹介していくことにもなる。いまになって師匠の韓国語の勉強をという意味が理解できるようになりました」という。

 神戸市生まれ。国立明石工業高等専門学校在学中、朝鮮奨学会主催のサマーキャンプに参加してから民族的な自我に目覚め、本名の沈鐘一を名乗る。結婚後は仕事の利便性も考えて9年前、日本国籍を取得した。

 銀瓶さんは「子どもたちは祖母をハンメと呼んでいる。私自身、在日韓国人としてのルーツは忘れたことがない。これからも古典落語を韓国語に翻訳し、レパートリーを増やしていきたい。やがては韓国の文学作品を新作として取り上げたい」と話している。

 16日は午後5時から大阪市阿倍野区民ホールで韓国語落語を披露する。

(2005.04.13 民団新聞)
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