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盧龍雲さん「現代の名工」に認定(05.04.27)
民団滋賀・守山支部支団長を務める盧龍雲さん
広告美術 黄綬褒章受賞へ

 【滋賀】屋外広告の看板製作業を営む広告美術工、盧龍雲さん(61)=ウンリュウ工芸代表、民団滋賀・守山支部支団長=が一級広告美術技能士としての卓越したセンスと技量を認められ、日本内閣府褒賞「黄綬褒章」を受賞する。県内で屋外広告美術の分野で黄綬褒章を受賞するのは盧さんが初めて。授賞式は5月27日、皇居で行われる。

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通信教育でコツコツ

 盧さんは滋賀県議会で「優秀な技能士」として認められ、内閣府への推薦が決まった。推薦理由は「屋外広告物の制作に従事し、景観になじむ格調高い製品づくりの技術に優れ、コンピュータによる加工技術に伝統的技法を取り入れるとともに後進の指導育成に貢献した」というもの。

 県議会は内閣府への申請にあたっては盧さんのたっての希望を入れ、本名で行った。盧さんは「日本社会にはまだまだ偏見があって、仕事ではしかたなく日本式の名前にしています。でも、自分にも自尊心がありますから」と語った。

 盧さんは京都生まれ。絵が好きで一時は美術家を志した。京都市内の工業高校土木科を卒業後に美術の勉強のため、18歳で上京した。アルバイトで身を立てながら勉強を重ね、24歳のとき筆とペンキを手に守山市で広告看板を描く企業を起こしたのが始まり。盧さんの制作した看板は評判を呼び、滋賀県だけでなく近畿大会コンクールでも入賞したほど。

 79年からは約10年間、通信教育などで学び、屋外広告企画業務に携わるために必要な建築士法に規定する建築士と電気事業法に規定する電気主任技術者の資格を取得した。さらに広告物の表示と掲出する物件設置に関する国土交通省の国家試験にもパス、職業訓練指導員免許と広告美術仕上げに関する技能検定にも合格した。99年には滋賀県から「現代の名工」として認定された。

 看板枠をつくるには大工仕事、鉄板の看板には板金技術、粘着シートは張り加工の技術が必要。盧代表は「広告看板は多種にわたっており、なんでもしなければ務まりません」と話す。いまはコンピュータ制作の時代だという。この分野だけは盧さんがデザインの原画を描き、子息の龍成さんに任せている。

 現在、地元の滋賀県広告美術協同組合の理事長を今年で3期6年間務めている。滋賀県が実施する広告美術技能試験の検定審査員も委託されている。盧さんの事業所に勤務する日本人の事務員は「私たちにも朗報です。本当にうれしい。なにより人柄がよくて、温かい人です」と盧さんを評している。

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黄綬褒章とは

 褒賞は特別の善行があった者、発明改良に関し事績著名な者、社会公共事業の振興、産業の発達などに尽くし功績が顕著な者を表彰するもの。「公共の利益を興した者または公同の事務につくした者」を対象とする藍綬褒章と「業務に精励して衆民の模範である者」に贈られる黄綬褒章がある。

(2005.04.27 民団新聞)
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