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いま考える「日立闘争」 朴鐘碩さん講師に
横浜国大で講義する朴鐘碩さん
 【神奈川】横浜国立大学で9日から始まった教養教育科目の授業の一つ「貧困・差別・抑圧の歴史と現在」の第1回に70年代初頭の日立就職差別闘争の当事者、朴鐘碩さん(横浜市戸塚区の日立製作所ソフトウエア事業部勤務)がゲスト講師として招かれ、当時の記録ビデオも上映された。1年生を中心に300人以上が大教室を埋め、立ち見が出るほどだった。

 授業は日本の敗戦後の貧困・差別・抑圧を「今を生きる私たちの足下の問題」としてとらえ、マイノリティーの位置・観点から考えるのが目的。この授業は教育人間科学部国際共生社会課程の加藤千香子教授が担当して昨年から始まった。好評だったことから今年も趣向を変え、全15回構成で別々の教師が担当するオムニバス形式の授業が組まれた。

 朴さんは、社員がパソコンに向かって黙々とノルマをこなすことだけを求められている社内事情や、外国籍者を職務・昇進で制限している川崎市役所での実態などについて解説した。学生たちは講義というよりも、将来は自らが直面する問題であることを感じ取っていた。

 講義を受けたある学生は、「授業前は人種差別の話かと、どこか他人事のように感じていました。ところが、朴さんの話を聞いて、自分自身の問題であることがよくわかりました。どうして君たちは自分の権利、自由を手に入れるために闘わないのかと言われているかのようでした。『日立闘争』の現在における意味とは行動することなのだと思います」と語った。

 また、一橋大学大学院から聴講に来た山内明美さん(博士課程)は「私たちは努力すればいつか道が切り開けると教えられてきたが、現実には裏切られていく感覚を味わっています。朴さんが40年前から現在に至るまで抱え続けてきた問題が、私自身の問題でもあったことに思い至るのです」と話していた。

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「日立闘争」とは

 通称名で日立のソフトウエア戸塚工場の入社試験に応募し、合格した在日2世の朴鐘碩さんは、入社直前に韓国人であることを理由に採用を拒否された。朴さんは多くの支援者に囲まれ、「国籍が韓国という理由での入社拒否は不当」と日立を相手取って訴訟を起こした。提訴から4年後の74年、大方の予想を裏切って勝訴した。いまに続く国籍を理由とする民族差別撤廃闘争の先駆となった事件。

(2009.4.15 民団新聞)
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