国際オリンピック委員会(IOC)副委員長を1992年から2004年まで務め、韓国スポーツ界の巨星と呼ばれる金雲龍氏が3日未明、老衰のため亡くなった。86歳だった。前日に体調を崩し、ソウル市内の病院に搬送されていた。
86年にIOC委員となった金氏は大韓オリンピック委員会のトップやIOC副委員長を務めるなど、国内外でスポーツ界の要職を担った。88年のソウル五輪の成功や02年のサッカーのワールドカップ(W杯)韓日大会の招致にも貢献した。
また、世界テコンド連盟の初代会長でもある金氏は、00年シドニー五輪から正式競技採用への立役者にもなり、同大会開会式で南北合同入場行進を実現させるなど、アジアで最も大きな影響力を持つスポーツ役員だった。04年に横領や背任の容疑で韓国の検察に逮捕され、IOC委員辞任に追い込まれた。
金氏の最後の公式日程は先月27日、鎮川選手村の開村式だった。この日、歴代の大韓体育会会長と一緒に最前列に座り開村式をともに祝った。
(2017.10.11 民団新聞) |
|