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アジアハンドボール南北決戦

民団と総連、さわやかに応援



韓国選手熱い声援を
送った民団の応援団

 【熊本】シドニー五輪のアジア予選を兼ねたハンドボールのアジア選手権大会(男子第9回、女子第7回)は24日、熊本県山鹿市立総合体育館で女子選手権大会が開幕し、韓国は初日に北韓と対戦、36−27で初戦を飾った。

 韓国チームはハ・ソンヤン選手を中心に積極果敢な攻撃を試み、北韓チームを圧倒した。

 この日、韓国チームの応援には、開催地の民団熊本県本部の団員を中心に福岡をはじめ佐賀、宮崎、大分、長崎、鹿児島の団員、さらに民団と山鹿市日韓親善協会の働きかけで、地元高校、中学の生徒たちを含めて300余人が駆けつけ、熱心に応援した。

 北韓の応援には、朝鮮学校の生徒らが熱心に応援、久方ぶりの"南北対決"とあって、民団、総連ともに最初は緊張気味であったが、次第に打ち解け、フェアプレイにはお互いエールを送るなど和やかな応援風景となった。

 南北が対戦するとあって「政治色を排除し、スポーツマンシップにのっとって応援しよう」との民団側の事前提案に総連側も応じており、温かい拍手と激励が送られ、久しぶりの共同応援の形となった。

 試合終了後、韓国選手団は民団応援団の近くまで駆けつけ熱い応援に笑顔で応えていた。

 今回の選手権大会の応援にあたって、金泰植団長は「熊本県本部では、民団中央と九州地方協議会事務局(宣虎〓福岡県本部団長)、九州体育会(朴興謨会長)との緊密な協議のもとに今日の応援態勢を期すことができ、九州の各地方本部の温かい支援体制には心から感謝している」と述べた。また「同胞の少ない地方だが、韓国選手団の活躍を期待し、家族ぐるみの応援を期している。今日は勝てて良かった」と応援のムードの高まりに顔を紅潮させながら語っていた。

 韓国選手団は22日に女子が、23日に男子が来日し、福岡空港で民団福岡県本部と九州体育会の幹部らによる出迎えを受けた。宣虎采団長は「選手団の来日を心から歓迎し、在日同胞は皆さんの優勝を期待して、一生懸命応援します」と歓迎辞を述べた。

 今大会には、女子は韓国をはじめ、北韓、日本、中国、台湾の五カ国が、男子は、韓国、日本、中国、台湾、イランの五カ国が出場している。

 女子は、山鹿市立総合体育館で29日までの6日間、男子は、熊本市立総合体育館で25日から30日までの5日間の間、熱戦が繰り広げられる。

 民団では、応援に参加してくれるよう団員に呼びかけている。問い合わせは、民団熊本県本部事務局(096-359-0022)まで。

(2000.01.26 民団新聞)



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