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スポーツのすすめ



 10年振りに黄色いボールを打った。テニスである。誘われて「外はまだ寒いじゃねえか」と思いながらも、納戸から埃まみれのラケットを取り出し出掛けてしまったのだ。

 23区内には都営コートが10数個所あり、最近は確保が容易である。有明、綾瀬、大井、亀戸、篠崎等々。面もハード、クレー、オールウェザーと様々で、さながら気分はツアー選手である。

 プレーはほぼ毎週末、午前9時から午後1時まで。去年までは布団にセンっていた時間帯だから、1日をかなり有効活用している計算になる。集まるのはレギュラーメンバーほか7〜8人。シングルス、ダブルスとも4ゲームマッチを何度も繰り返すので、時間はあっと言う間に過ぎる。

 最初の頃は少し動いただけで息が切れたが、慣れるに従って平気になって来た。もっとも筋肉痛は少し残る。それでもしばらく運動から離れてたからか、青空の下で汗を流すと、今までと違う世界が拡がって見えるから不思議だ。

 昔、テニスが大ブームの頃に乗り遅れまいと始めただけだったが、基礎を習っていて良かったと実感する。スキーと同様に不惑の手習いにはやや難しいものの、若い時に始めれば年をとってからも楽しめるスポーツだからである。

 実際に年配者のグループが楽しそうに打ち合っているのも珍しくない。半面、スコートから細足を出した若い女性がすっかり絶滅してしまった感はあるが…。

 公営コートを4人で借りた場合、1人1500円程度だから経済的だし、フォアのパッシングショットやバックボレーが決まった瞬間の快感は、経験した者でないとわからない。

 体力的な自信も回復したので、草試合に参戦しようかと考える今日この頃である。その報告はまた後日!(S)

(2000.04.05 民団新聞)



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