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外登法・指紋全廃記念し集会

20年間の運動を回顧



記念集会では、このほど永住権を
取り戻した崔善愛さんも登壇した

 韓宗碩さんの指紋押捺拒否闘争以来、20年間にわたって外国人登録法の改正を訴えてきた同胞市民団体が2日、東京・水道橋の韓国YMCAアジア青少年センターで記念集会を開き、指紋制度全廃に至る取り組みの跡を振り返った。

 冒頭、全国各地から駆けつけた歴代の拒否者、日本人の支援者ら100人余りを前に報告に立った朴容福さんは、「わずか14歳、16歳で指紋を押さざるをえなかった子どもたちの積年の悔しさ、うらみ、恐さはどれだけの量になるのか。この日のため20年間頑張ってきた」と喜びをかみしめていた。

 韓さんの法廷弁護人として外国人登録法改正運動を理論面でリードしてきた新美隆弁護士も「在日1世から2・3世世代へ人権意識に根ざした世代を越えた闘いが共感を呼び、共生・国際連帯の輪を広げていった。闘いの過程で戦後の日本社会の理不尽さを浮き彫りにした意義も大きい」と総括した。

 最後に、常時携帯制度と重罰規定の完全廃止、「許可」でしかない永住資格を真の「権利」へと高めていくための運動継続などをうたった「共同声明」を採択した。

 東京の在日韓国人問題研究所(RAIK)によれば、外登法改正運動の過程で逮捕されたのは22人、再入国不許可処分を受けた在日外国人は107人を数えるという。

(2000.04.05 民団新聞)



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