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2002W杯の10都市で

韓日少年サッカー交流



きびきびしたプレーを見せた韓日両国の
少年サッカーチーム(大阪・長居で)

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開催10都市で同時に親善試合
ホームステイで友情深める

 2002年を控えて、本格的な韓日両国の交流が始まった。韓国と日本が共催する、2002年FIFAワールドカップ(W杯)の成功へ、両国の少年の交流を深める、「韓日ジュニアサッカーフェスティバル」が2日、日本の開催都市10都市で同時開催された。

 韓国から開催10都市の選抜チームを招いて、日本の各都市選抜チームと親善試合を行ったほか、ホームステイや交流会を通じて、両国小学生イレブンたちの友情を深めた。W杯まで約2年、今後も両国交流が活発に行われそうだ。

 同行事は、日本青年会議所(上島一泰会頭)と韓国青年会議所(崔鋪濬中央会長)が共催したもので、今年で2回目。昨年は日本側の少年イレブン10チームが韓国を訪れた。両国JCのほか、各地の日本青年会議所とサッカー協会も共催に加わった。

 今年は2002年W杯の日本側開催10都市に韓国側開催10都市の少年選抜チームを招いた交流事業。

 札幌には水原、宮城には全州、新潟には大田、茨城には光州、埼玉にはソウル、横浜には釜山、静岡には仁川、大阪には大邱、神戸には西帰浦、大分には蔚山をそれぞれ招いた。

 1日から来日した韓国各都市の子どもたちは2泊3日の日程で、それぞれの都市で親善試合やホームステイをはじめ、歓迎パーティや交流会、Jリーグの観戦、市内の観光などを通じて日本側開催都市の素顔を肌で触れ合った。

 2日には、各会場で開会式が行われたが、韓国の金大中大統領や日本の小渕総理からもメッセージが寄せられた。

 金大統領は「2002年W杯は韓日の力をひとつにし、友好親善を世界に示すチャンスであり、若い世代がスポーツを通じて友情を深めることは両国の明るい未来の扉を開けていく資産となる」と、国民レベルの交流を高く評価。

 小渕首相も「言葉や文化の違いを超えて理解と友好と信頼の輪を深めてほしい。今回の体験がみなさんにとってもかけがいのない財産となる」と期待を込めている。

 10都市のメーン会場となったのは大阪で、W杯の会場でもある長居陸上競技場で行われた。大邱市少年選抜チームを招き、「大阪府トレセン」と在日同胞児童が多く所属する「生野フットボール連盟」チームと交流試合を行った。

 また、試合の合間には大阪府警察吹奏楽団や、市内の幼稚園児による歓迎の合唱も披露され、ムードを盛り上げた。

 試合は仲良く大邱選抜の一勝一敗となり、試合後は両国の子どもたちが入り交じって記念写真を撮り合った。


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「今後も継続したい」
担当のJCジュニア育成委員長

 今回の事業を担当した日本青年会議所・地球市民ジュニア育成委員会の張信裕(長岡信裕)委員長は在日2世。張委員長は「子どもたちの生き生きした顔を見て、私たちも大きな夢が膨らんだ。韓国と日本と在日の輪を広げていくためにもこの事業を継続していきたい」と語っていた。

 同事業は来年も4月に行う予定で、日本側が韓国を訪問する。

(2000.04.05 民団新聞)



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