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世界の花咲き競う「淡路花博」

韓国も庭園など配し出展



韓国からも江原道など各地の
ブースが参加している

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5月と8月に「コリアンデー」

 【兵庫】花と緑の国際園芸・造園博覧会「ジャパンフローラ2000」(淡路花博)が、3月17日から兵庫県淡路島で開かれている。96ヘクタールの広大な会場を世界中から集まった1700種類、150万本の花で埋めつくし、韓国をはじめとする世界各国と県が自慢の庭園で競い合っている。9月17日までの会期中、参加各国・地域の民族芸能や観光イベントなども行われる。


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3つのゾーン

 会場は大きく三つのゾーンに分かれている。「にぎわいゾーン」には国内外の花が咲き競う「花の館」が軒を連ねている。なかでも世界14カ国の代表的な花を楽しめる「海外出展ゾーン」が見もの。韓国からは忠清南道が、2002年4月に開催する「安眠島国際花の博覧会」を紹介するブースを設けた。また、江原道もブースを出している。

 海外出展ゾーンに囲まれたガーデンゾーンには、中央部にあずまやと水車を配し、韓国ののどかな農村風景を再現している。

 隣接した施設内には、大食堂のほかにも庶民的な屋台が並び、きどらない街角のイメージそのまま。各国のシェフが本場の味を提供している。韓国からは高麗堂が出店、ビビンパやチヂミなどが味わえる。


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ふれあいステージで各国の民俗芸能

 ふれあいステージでは参加各国のナショナルデーにちなんだ多彩な民族芸能が楽しい。物産観光館では韓国産のノリ、キムチに人だかりができていた。

 会場の中央を占める「フローラゾーンマップ」では世界の国々や兵庫県の姉妹州省などが自慢の庭園を造り上げた。

 噴水や石の彫刻、花時計などを配したヨーロッパ各国、サボテンを使った中南米、ありのままの自然を生かしたアジアなど、お国柄や地域色を盛り込んだ。それぞれ250平方メートル以上の規模を誇り、全体は50区画からなる。


会場に再現された韓国庭園も人気だ

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韓国、16世紀朝鮮王朝の民間庭園も

 韓国から参加した光州広域市は、梁山甫が16世紀に建てた朝鮮王朝時代の代表的な民間庭園、瀟灑園(ソシェウォン)を再現した。同庭園は建物、木々の配置など、当時の学者たちが理想としたすべての要素を備えているとされる。

 「夢舞台ゾーン」は大阪湾を一望できる広々とした斜面にある。国際会議場やホテル、テラス、温室などが調和、点在する光景は、「ジャパンフローラ2000」の精神をシンボリックに表現しているとされる。


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入場者、すでに50万人突破

 入場者数は12日目で早くも50万人を突破、連日4万人を超す人出でにぎわっている。会期中、5月の3日から5日まで、8月は10日から14日までが「コリアンデー」に指定されている。

 会場へはJR大阪駅とJR新神戸駅から明石海峡大橋を経由する高速バスが運行している。また、高速舞子バスターミナルからは発着本数も多い。

 問い合わせは淡路花博情報センター、電話0799(73)2650まで。

(2000.04.05 民団新聞)



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