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群馬のハングル愛好会

会員漸増続け、過去最高に



新たに13人が加わっての開講式
(高崎市中央公民館で)

■通訳やホームステイ先提供

 【群馬】群馬県内在住の日本人韓国語学習者で構成する「群馬ハングル愛好会」(櫻井正明会長)が、今年で発足10年目を迎えた。会員数はここ数年漸増、今年4月の新学期開講の時点では70人を超えて過去最高となった。節目の年を記念、全国の同好の士に呼びかけての「集い」開催も検討している。

 会員は17歳の高校生から82歳のお年寄りまで幅広い。共通しているのはどうしても韓国語を学びたいという鮮明な目的意識だろう。動機を聞くと「2002年W杯で通訳の手伝いをしたい」「韓国人と結婚したいから」という受講生も見られた。


■全国レベルの「集い」企画

 講座はレベル別に「入門1」「入門2」「初級」「会話」の四クラス編成。高崎市中央公民館の二つの教室を使って、韓国人講師のもと「入門1・2」を毎週水曜日に、「初級」「会話」は同金曜日に実施している。時間は夜七時から九時まで。遠くは車で一時間半かけて通ってくるが、なぜかこうした遠隔地在住の受講生のほうが定着率がいいという。

 「入門1」はまったくの初心者を対象としている。今年度は5日に前期が開講、新たに13人の会員を迎えた。これで四講座合わせての全構成員数は71人になった。


■最初はごく少数で

 愛好会の前身は16年前、ごく少数の人員で自発的に発足した「韓国語学習会」。10年前からは会則を設け、広く外部から会員を募るようになった。

 当初は「会話」クラスだけだったが2年後ぐらいから「大衆路線」に転換、習熟度別に間口を広げていくようになった。この結果、3年前からは、志半ばで離れる会員よりもさらに上級を目指して学習に励む会員のほうが多くなってきている。

 会員は韓国語の勉強ばかりか韓国研修旅行、料理講習会、自治体主催の国際交流祭りへの参加などを通じて親睦を深め、結束も強くしている。


■韓日親善交流活動も担う

 また、韓国からホームステイに訪れる大学生に対しては、ホストフアミリー役を買ってきた。こうした地道な活動が認められ、3月15日には群馬県知事から第4回群馬県国際交流賞を贈られている。

 同愛好会は2001年4月6日に発足から満10周年を迎える。十周年記念行事は事業委員会を中心に企画を練っているが、「全国ハングル学習者の集い」(仮称)も構想として浮上している。これは全国各地の自発的な韓国語学習グループに呼びかけて交流しようというもの。

 櫻井会長は「東京での開催を実現させたい」と意欲を燃やしている。

(2000.04.12 民団新聞)



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