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全国民の協力を呼びかけ

金大中大統領が国民へ談話



金大中大統領は17日、談話を通じて
与野党と全国民の協力を呼びかけた

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南北首脳会談
平和定着など4大原則実現へ

 金大中大統領は17日、テレビの全国中継を通じて国民に対する談話を発表、6月開催で合意した南北首脳会談について「与野党の協力と国民的共感を基にすべてのことを推進する」と述べ、党派を超えた協力と国民の支援を求めた。また「当面の目標は(3月上旬の)ベルリン宣言で明らかにした対北韓経済協力と離散家族再会など四大原則を実現することだ」と強調した(談話文の要旨別掲)。

 金大統領は「特別談話」の中で、6月の「南北首脳会談」について、3月の欧州歴訪で発表した「ベルリン宣言」に基づき、@南北間の経済協力A韓半島での平和定着B離散家族の再会C南北常設機構の設置――など4つのテーマを「当面の目標」として話し合うことを明らかにした。

 金大統領は「私一人で何もかもやろうとしているのではない。首脳会談を進めるためには、国民と野党、それに関連団体の協力が何よりも必要だ」と述べ、史上初めての首脳会談の成功に向けて、超党派の協力を訴えた。

 金大統領は演説の中で、北韓との経済協力について「人道的支援と経済協力は分けるべきだ。経済協力が共同の利益基盤と相互主義に立脚して推進されれば、双方の共同利益は大きい」と主張。経済協力が北韓のみならず韓国側にも利益をもたらす必要があることを強調した。

 また、金大統領は南北首脳会談の目標として「当面する実用的成果を重視」と語り、今後の南北関係について「今回の話し合いを基礎に、次の政権でより大きな進展が実現することを期待する」と述べた。

 金大統領は、今回の総選挙について「民主主義の発展に大きく寄与すると考えるが、低投票率と、地域感情の表出は反省しなければならない」と総括した。

 金大統領は「与野党とも大きな度量を持って、総選挙の民意に従い、それぞれが責任を全うしなければならない。今後の野党との協力関係を話し合うため、この場で党首会談を提案する」と述べ、ハンナラ党の李会昌総裁との党首会談を呼びかけた。

(2000.04.19 民団新聞)



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